IEMシンガポールの開催に合わせて、アジア及び東南アジアのメディア向けにミーティングの場が設けられ、iNSIDEでも過去に詳細なレビューを掲載した、BenQのゲーミング液晶ディスプレイ最新モデルである「XL2420T」「RL2450H」を軸に、マーケティング担当者、製品部門担当者、そして直接プロゲーマーらがプレゼンを行い、eスポーツやゲーミング分野への関わり、そしてこれまでの取り組みが語られました。
プレゼンの冒頭では、社名の由来である「楽しみ(Enjoyment)」の重要性やイベントの趣旨を伝えたBenQ SingaporeのマネージングディレクターKim Huat Lee氏に続いて、BenQ Japanの代表執行役社長Martin Moelle氏からも日本語であいさつがあり、今回のイベントを大いに盛り上げたい、ゆくゆくは日本のPCゲーム市場も更に盛り上げていきたいという考えが述べられました。
BenQのディスプレイ製品開発でスペシャリストを務めるScread Liao氏によると、「XL2420T」の最大の特徴の一つと言える120Hz表示への対応をはじめ、両機種に備わる、暗いゲーム画面で視認性を高めるBlack eQualizer(Be)、を念頭に置いた環境設定、ディスプレイの向きを自在に調整可能なスタンドなどは、すべて世界的なトップゲーマーからのフィードバックを積極的に取り入れて実現した機能とのこと。
プレゼンには『StarCraft II』の人気プレイヤーでBenQがスポンサーする“Grubby"ことManuel Schenkhuizen氏、そして『Counter-Strike』『Battlefield 3』のFPSプロゲーマーJosh “deathdoG” Edwards氏が参加し、世界的なプロの視点で、BenQのゲーミングモニタへの支持と大会での実用性が説明されました。
Schenkhuizen氏は、自分の身長が高いことから、かつて試合中にモニターの位置が視点と合わずに困ったことがあったそうですが、高さが調整できるBenQのゲーミングモニタではそうした心配もないとのこと。また、開催される大会ごとにゲーム画面の明るさやグラフィック設定が異なるという問題もあり、モニタ上で即座に調整を行える「XL2420T」や「RL2450H」のプリセット機能は欠かせない存在ということでした。
BenQの製品は、Asia e-Sports Cup、World Championship Series、Major League Gamingといった世界各国で催されるeスポーツ大会でトーナメント公式モニタに選ばれている他、アジアや欧州の大手ゲーミングカフェへのゲーマーのトレーニング機材として提供。そして最近同社がことのほか注力しているのが、プロゲーマーの支援やスポンサーシップ。前述のGrubbyやロシアの『League of Legends』強豪チームMoscow 5にはじまり、今回のメディアミーティングでは、新たにsLivkoをはじめIEMシンガポール大会にエントリーしている3選手のスポンサーが発表、有力プレイヤーと次々と契約を交わしています。
「XL2420T」や「RL2450H」は、こうした世界のeスポーツシーンで広く使われるプロ使用のディスプレイでありながら、日本でも比較的低価格で手に入るため、なぜ性能と低価格が両立できるかを、BenQ Japanの液晶ディスプレイプロダクトマネージャーを務める洞口寛に聞いたところ、「この価格帯が市場のニーズであると考えて」と単刀直入な返答が。両製品は完全なコアゲーマー向けであることから、そのターゲットユーザー層を念頭に入れた上での価格ということでした。
このプレゼンテーション後には製品展示会も同時に行われ、もう1つの主力商品であるプロジェクターの新機種「GP10」「W1070」「W1080ST」の3台が、PS3/Wii/Xbox 360 Kinectをゲームを使って展示。日本での具体的なな発売時期はまだ決まっていないということでしたが、一般公開は初とのことでメディアの注目を集めていたようです。
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