昨年11月に掲載された請願は、米国政府に対して2016年までにスターウォーズに登場した「デス・スター」の建設を求めるもの。「デス・スター」は銀河帝国の最終兵器で、直径は120キロにもなり、地球と同規模の惑星を破壊する能力を持ちます。この請願は大きな話題を呼び、賛同者はすぐに3万人を超えました。
しかしながらホワイトハウス予算管理局の科学・宇宙担当官のポール・シャウクロス氏は「皆さんが望むような回答ではありませんが」として「デス・スター」の建設は米国政府としては困難であると延べました。
同氏が課題として挙げたのはその予算額。リーハイ大学の試算によれば「デス・スター」の建設に必要な予算は85京ドルという途方も無い金額。シャウクロス氏は「政府債務の削減に努力をしているのに、こんな金額を支出することはできない」とコメント。更に、「惑星の破壊は支持できない」「誰かに乗っ取られる危険性を孕んだ兵器に税金を投じるのは難しい」などと記されています。
一方で米国政府は民間の力を借りながら国際宇宙ステーション、火星探査ミッション、巨大宇宙望遠鏡を始めとして宇宙空間における大規模なプロジェクトに投資を行なっていて、皆さんの力がこれを促進していくでしょうとコメントしています。
「もしあなたが科学、技術、工学、数学を学ぶならばフォースはあなたとともにあるでしょう。デス・スターが惑星あるいは恒星系を破壊する能力を持っていたとしてもフォースの力の前では無力だということを忘れてはなりません」
ちなみにオバマ大統領も国民の税金を乗っ取られるかもしれない兵器には費やせないとツイッターで述べています。
Why would we spend taxpayer dollars on a Death Star with a fundamental flaw that can be exploited by a 1-man starship? OFA.BO/yfxWt3
— Barack Obamaさん (@BarackObama) 1月 12, 2013