いきなり去年の夏にプロレスにハマってすでに20回は現地に足を運ぶようになってしまった私ですが、いろいろ選手のインタビューを読むとプロレス選手にはゲームが好きな人が多いご様子。さらには現在第一線で活躍している選手たちは、幼い頃に『ファイプロ(ファイヤープロレスリング)』などを遊んでプロレスに親しんでいった経歴を持つ選手がいたりするんですよね。
とはいえ現在はプロレスをモチーフとした新規ゲームはなかなかなく、『ファイプロ』でディレクターを務めた須田剛一氏が手がけた『NO MORE HEROES』でスープレックスを繰り出したり、イシイジロウ氏による『タイムトラベラーズ』ルサンチ☆マン編での「信頼関係のある殴り合い」からプロレスを感じ取ったり、そのぐらいになってしまいました。
プロレス人口は今でこそ右肩上がりを描いていますが、やはり絶対数が少ないからでしょうか。『キング オブ プロレスリング』のようなカードゲームもいいけど、バチバチもしたい。それであれば未だカオスなアプリ市場ならきっとプロレスのゲームが存在しているハズ!その予想は見事的中し、欲望を満たしてくれることとなったのが『彼はパイルドライバー(以下、彼パイ)』でした。
■『彼パイ』は連続パイルを決め込むミニゲーム
起動して感じることは、とにもかくにも楽曲がカッコイイということです。ユーザーの間でもBGMに関する要望が多くあったそうで、現在では公式サイトにて原曲版とボイスミックス版の2つがダウンロードできるようにいなっています。
さて、『彼パイ』は本体を傾けて、すでにパイルドライバーを決め込まんたる主人公(赤いパンツ)を操作してリングコーナーにパイルドライバーするミニゲームです。
ターンバックルでもコーナーマットでもなく、リングコーナー(鉄柱)にパイルドライバーするミニゲームです。
ひどい!最近WWEとの契約が決まったエル・ジェネリコ選手のBrainbustaaaaahhhhh!!!!!(脳天をコーナーバックルに打ち付ける垂直落下式ブレーンバスター)でさえ、相手が高確率でピヨピヨしてしまうというのに!さすがパイルドライバー1つでプロレス界を制覇した男、情け容赦ないですね。
パイルドライバーが決まった時の歓声や、実況のセリフと思われる語録のセンスが非常におもしろいのでプロレスをちょっと知っている人なら面白いアプリだと思います。
■タイミングをずらして華麗にパイルを決めろ!
下で右往左往している赤いパンツと青いパンツの男。味方の赤いパンツの男に触れると、タッグ技の「ローリングパイル」が決まり5パイル稼げます。反対に青いパンツの男に触れるとゲームオーバーです。
コツとしては直線を描いて落ちていくより、「くの字」を描くように落下していくのがポイント。さらに、どうしても落下タイミングと青いパンツの男がコーナーポストに重なるシーンが出てくるので、そんな時には画面をタップして落下速度をクッと上げてタイミングをずらしましょう。
最初は20パイルを超えるのが大変だと思いますが、タップを駆使すればスコアが稼げてくると思います。捕まりそうになりながらも上手く切り抜けパイルを決めていけば、タイトルマッチの終盤のようにお客さんからの怒号のような拍手と歓声、そして両足でダカダカと足踏みしてホールが揺れていることを体感するでしょう(妄想です)。
■まとめ
最近でゲームとプロレスといえば、DDTプロレスリング所属のケニー・オメガ選手ですね。波動拳など数々のゲームインスパイアな技を繰り出す選手ですが、入場曲に『ロックマン』の「Dr.ワイリー」のテーマを使っています。なんと使っているだけではなくカプコンから公式にアレンジ提供を受け、つい最近ではアレンジを手がけたROCK-MENの北川氏と青木氏がプロレスの聖地である後楽園ホールで生演奏するという斬新な事態になっています。
『彼パイ』は1,2回遊ぶと満足してしまうゲームかもしれません。ですが、このようにグッと心をかっさらっていく1発モノというのは「人に面白いよと伝えたい」という重要な要素を持つと同時に、iPhoneを持っていれば誰でも無料でダウンロードできる伝達しやすさが重なり「プロレス」というジャンルであってもドンドン広がりを持つというのが素晴らしいなと思うとこであります。
なまえ:彼はパイルドライバー
ぶんるい:ミニゲーム
1回のプレイ時間:約5分
対応OS:iOS
ねだん:無料
ひとにつたえたい度:5(5点満点中)
今日の一言「この連続パイルに耐えられる男、そうか!地獄の墓掘り人形ならば……!!」
それではまた来週!!
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