女性用下着を頭に被って変身する異端のヒーローがスクリーンでその勇姿を披露することになった。
本作の映像化には、世界で最も変態仮面を愛する俳優である小栗旬さんが深く関わっている。小栗さんは原作の愛読者として知られており、自身のラジオ番組で原作者・あんど慶周さんをゲストに招いたこともあるほどだ。そんな彼の声掛けにドラマ『東京DOGS』でタッグを組んだ福田雄一監督が共鳴し、初映像化への挑戦が決定した。
小栗さんが主役に指名したのは若手俳優の鈴木亮平さんだ。初の単独主演となる鈴木さんは、変態仮面の筋肉質な肉体美を実現するためにトレーニングを開始。体重を15kg増量させた後で脂肪を削ぎ落とすアスリート並みの体作りを一年以上かけて行った。
また原作に登場する変態仮面の全ポージングをファイリングして、役作りの面においても研究を重ねた。鈴木さんの変態仮面がどのように表現されているのか、今春の公開に向けて期待は高まっていく。
ヒロインの姫野愛子を演じるのは、『仮面ライダーフォーゼ』で多くのファンを獲得した現役高校生女優の清水冨美加さんだ。正当派ヒーロー作品でヒロインを演じた彼女が、超個性派ヒーローである本作でも華麗な活躍を見せてくれる。
監督の福田雄一さんはドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズやビデオ作品『THE 3名様』などヒット作を多数手掛けている。福田さんは脚本も兼任し、脚本協力として小栗さんも実制作に参加した。主題歌はロックバンドMAN WITH A MISSIONの「Emotions」だ。彼らにとっても映画への主題歌提供は初となる。
本作の映像化は極めて真面目に行われている印象を受ける。小栗さんは脚本打ち合わせで、正義の味方にも関わらずパンティを被る衝動を止められない哀しみを背負ったヒーロー像について語ったと伝えられている。さらに原作の風変わりなアクションシーンも、茶化して誤魔化すのではなく丁寧なアクションを撮る重要性を説いたとのことだ。
映画監督経験もある小栗さんの、本作に対する真摯な思いが感じられる。
[高橋克則]
『HK/変態仮面』
4月6日新宿バルト9 にて先行公開、4月13日全国ロードショー
[出演者・スタッフコメント]
鈴木亮平
「変態仮面という日本が誇る究極のヒーローを演じることになり、とても光栄に感じています。週刊少年ジャンプを代表する作品ということもありプレッシャーは甚大ですが、一切の妥協を排した変態仮面をお見せできるよう、この一年間肉体と精神の準備を重ねてきました。
迫力ある生身のアクションはもちろん"俺は変態じゃないんだ!"という思春期の悩みに苦しむ少年の心を真摯に演じきりたいと思います。"正義"とは何か、"変態"とは何か、それをじっくりと考えていただける重厚な作品になりそうです」
清水富美加
「(現場で初めて鈴木さんの肉体を見たときは)ごめんなさい、ほんとに 良い体で、気分はエクスタシー!でした。愛子と言う役で、この体に守られるのかと思ったら、テンションあがりました。鈴木さんはお弁当を持参していたり休憩中にダンベルを持っていたりしていたのですごい!努力の賜物なんだ!すごい!役者魂だ!と、見惚れておりました。
(演じる姫野愛子は)THE 清純派で可愛い人気者って私が演じて良いのかー?って抵抗あったんですけど女の子女の子した子はこんな感じ!と喋り方や仕草を気にしながらやるのは面白かったです。それに、ど天然で"変態仮面"が大好きな子なので、唯一まともそうに見えてそうでもなかったので周りのキャストさんも演じる役もインパクト強すぎて驚いたんですけど、なるほど、このキャラでここにいても大丈夫、って思いました。とても勉強になります!」
Jean-Ken Jhonny (MAN WITH A MISSION)
「映画『変態仮面』ノ主題歌ニ我々ノ楽曲『Emotions』ガ使ワレル事ニナリ、光栄極マリナイデス。主人公同様我々モ容姿デ誤解サレル事ガ多イコノ世ノ中、シカシ大事ナノハ心デアリ情熱、マサニEmotions。皆様、是非映画モ楽曲モ楽シンデ下サイ」
ジャンプ黄金期の伝説のヒーローが初映像化 「HK/変態仮面」4月ロードショー
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