■会社名にもユーモアあり!
―――ポイソフトは2013年6月23日に5周年を迎えますが、社名の由来を改めてお聞かせください
石川:短くて覚えやすければ なんでもよかったのですけど(一同爆笑)電話に出て、「株式会社っぽいです」って言いたかったので。それではわかりづらかったので「ソフト」を付けました。
中川:雑談ベースで会社名を決めようとなった時に、「株式会社っぽいですって電話で言われたら先方はどう思うかな?」という話になって。先方に笑っていただけるならこれでいこうと。
石川:ただ実際には「ポイソフトです」というと「え?トイソフト?」と返されてしまうのですが(笑)
―――命名者はどなたですか?
石川:「ポイ」という案を出したのは中川で、「ソフト」を付けたのは私です。
―――出身地がばらばらですが(石川氏は高知県、中川氏は愛知県)、福岡に集まった理由は?
石川:ポイソフト立ち上げ前は福岡のゲーム会社にいました。実は私と中川は名古屋の会社に同期入社していまして。
―――名古屋時代はどのようなゲームを作っていたのですか?
石川:中川とはプレイステーション2向けの競馬ゲームのチームにいました。他にはゲームボーイアドバンスのアクションゲームなどに参加しました。
■ジャンルを意識しないゲーム作り
―――今回、『マンションパーカッション』で音ゲーという新たなジャンルを開拓しましたが、今後違うジャンルを開拓するとしたら、どんなゲームを作りたいですか?
中川:ジャンルを意識するのはミーティングの後で、ネタ先行で開発が進む事が多いです。なので『マンションパーカッション』は音ゲーのようで音ゲーでないものになりました。そういう意味ではジャンルを意識をしたことはありません。
石川:「ないものを作りたい」と思っています。
中川:完全にオリジナルは無理ですから、視点をかえたり、見方をかえたりしたものをつくりたいですね。
石川:新しいジャンル名をつけるのはいいけど、自分たちでもよくわらかなくなるよね(笑)
中川:今回の『マンパカ』は何だっけ?
石川:「音のゲーム」(一同爆笑)音ゲーではないんだよと!
■Wii Uへの展開も
―――Wii Uは海外だとインディーズゲームを積極的に展開していますが、ポイソフトとしては今後据え置き型ゲーム機向けのソフトを開発する予定はありますか?
石川:あります!ですが、まだそれ以上は言えません。
中川:新しいハードはプログラマーとしてもやってみたいという気持ちがあります。高精細なハードは絵柄も綺麗にしなければならないですし、人的リソースの問題がありますから、その点が解決できるのであればやってみたいですね。
石川:画面が広いけど、ドット絵を拡大したような絵を敢えて使うとか、一昔前風のものをあえて出すのもありじゃないかと思いますが、でもせっかくなので綺麗なものを作りたいですね。そういえば、『マンションパーカッション』の制作の際に、こけしみたいなキャラクターで超ハードボイルドなゲームを作ったら面白いんじゃないかって話をしたんですよ(笑)
中川:アイデアがまとまったらWii Uでやってしまうかもしれません(笑)
■『ひゅ~ストン』海外展開裏話
―――『ひゅ~ストン』の海外展開によりポイソフトもついに海外デビューを果たしましたね
石川:英語なので何が書いてあるのかよくわからないのですが・・・(一同爆笑)世界中の方に遊んでもらえたら嬉しいですね。
―――ホーム画面の「石」のアイコンはどうなるのでしょうか?
石川:さすがにわからないと思うので井戸のマークにしました。
中川:今回のプロジェクトは任天堂主導で、僕らはデベロッパーという立ち位置で制作しました。当初NOE(Nintendo of Europe)からお話をいただいたのですが、海外で弁護士を立てたり翻訳するコストを検討した結果自分たちで対応するのは難しいということになって。そうしたら任天堂本社が力を貸してくださいました。
―――海外版のタイトルは?
石川:欧州では『Splash or Crash』という名称で2月28日にリリース、北米では『Kersploosh!』という名称で3月7日配信されます。トレイラーがとてもかっこ良いんでぜひ見てください!
時にジョークを交え、時にここには書けないキワドい話題を交え、終始笑いが絶えないインタビューとなりました。ポイソフトの独特のゲーム性は石川氏や中川氏のユーモアセンスから生まれているのだと実感できる内容ではないでしょうか?今後Wii U用のソフトの開発にも期待が高まりますね。