福岡市には『イナズマイレブン』や『ダンボール戦機』などのレベルファイブ、『ナルト』や『ジョジョの奇妙な冒険』などのサイバーコネクトツー、『ワンピース』などのガンバリオンがある。シリアスゲームプロジェクトも、これら地元のゲーム会社の有志団体・GFFと福岡市、九州大学の連携の一環として2009年から実施されてきた。
シリアスゲームは、ゲーム本来の楽しさを持ちながら教育や医療など社会的、実用的用途を含んだゲームを指す
。プロジェクトには新しい分野でのビジネスチャンスの開拓、制作や普及啓発活動を通じて福岡ならびに日本のゲーム産業を拡大する目的も含まれている。この取り組みはCEDECでも採択されており、業界内でも注目の分野となっている。
プロジェクトは九州大学芸術工学研究院が中心となり『樹立の森リハビリウム』として開発が進められていた。そしてこのたび商品として実用化されたものが今回の『リハビリウム 起立くん』になる。
リハビリ現場で行われている「起立運動」(椅子で立ち座りを繰り返す反復運動)をゲーム化したものだが、市販されているマイクロソフトのKinectによる認識で応用させている。
プレイヤーの動きに合わせてゲームが進行するのが特徴で、自発的に訓練する回数も自然と増える利点がある。また「起立運動」のほかに、付属のレクリエーション機能でフラダンスや太極拳、カラオケも楽しめる。
[真狩祐志]
『リハビリウム 起立くん』
http://www2.medica.co.jp/topcontents/kirithu/
「リハビリウム 起立くん」販売開始 福岡のシリアスゲームプロジェクトが開発
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