本大会は、2012年2月~3月に実施された予選を勝ち抜いた上位7大学と、260名以上が参加した「ニコニコゲームマスター2 with CoD:BO2」を見事に勝ち抜いた選抜メンバーによる8チームでの対戦です。
会場には『コール オブ デューティ ブラックオプスII』ローカライズプロデューサー・塩見卓也氏、大会MCとしてGeroさん、松嶋初音さんが登場。京都市出身という塩見氏、また松嶋さんはマネージャーが龍谷高校出身という偶然も重なり、注目が集まった京都・龍谷大学に注目します。Geroさんは友人が多いということもあり、福岡・近畿大学に頑張ってほしいとエールをお送りました。
試合前は「優勝したらご飯に行こう!」など、リラックスした雰囲気で仲間達と雑談を楽しんでいた参加者たちですが、いざ壇上に上がると、思わず「吐きそうです」と緊張した様子に。Geroさんは「個人の大会でも同様でしたが、いかに普段どおりの実力を発揮できるかが勝敗を分けますよ」と、メンバー達を応援します。
決勝の組み合わせは以下の通りでで、まずは4つのブロックに分かれた8チームで1回戦を実施。勝利した4チームで準決勝を行い、決勝戦でナンバーワンが決定となります。
○1回戦―Aブロック
かうーん(埼玉大学/埼玉)
龍大の愉快な仲間たち(龍谷大学/京都)
○1回戦―Bブロック
Dist(早稲田大学/東京)
ニコニコゲームマスター選抜チーム
○1回戦―Cブロック
マルフォイだフォイ(名城大学/愛知)
TEAM K2‐Nysm(東北工業大学/宮城)
○1回戦―Dブロック
抹茶クラブ(明治大学/東京)
god(近畿大学/福岡)
■1秒後には即逆転!大接戦も繰り広げられた1回戦
1回戦のルールは「KILL CONFIRMED」となっており、プレーヤーが倒されると出現するドッグタグを多く集め、ポイントを獲得したチームが勝利となります。同チームのメンバーのタグを敵より先に回収すればポイントが加算されないため、いかにフォローし合えるかが重要となりました。マップは「SLUMS」、1ラウンド10分でスコアリミットは75ポイントです。
第1試合では、開始1分30秒ほどで龍谷大学が15ポイントを先取するという怒涛の得点争いに。中央が戦場になりやすいマップの中、狙いやすい位置取りで確実にポイントを稼ぐ龍谷大学に、埼玉大学は徐々に点差をつけられます。5分を経過しても、38-50とポイントはますます広がるばかり。7分過ぎには龍谷大学がスコアリミットに到達し、逃げ切る形で勝者となりました。負けてしまった埼玉大学は「せっかくだから、龍谷大学に優勝してほしい」と勝利を称えました。
第2試合では、すでに幾多の戦いを勝ち抜いたニコニコゲームマスター選抜チームが登場。個人では非常に高いスキルを持っているものの、チーム戦ではどのような戦い方をするのかに大きな注目が集まりました。第1試合とは異なり、序盤は相手の出方を伺う慎重な姿勢をみせた両チーム。「○○番へ行く」などコードトークも飛び出し、ややゆっくりとした展開に。
開始2分を過ぎると、22-14と早稲田大学が徐々にリードを奪います。一時は40-22まで点差が開くものの、追い上げに強いメンバーの揃った選抜チーム。6分経過時には49-45と、あと一歩のところまで詰め寄ります。しかし、わずかに及ばず、2分を残して早稲田大学が75-67と勝利を収めました。決め手となったのは、広場から一定のラインを守り続けた作戦のようです。
第3試合は「女の子にモテたい!」とスーツ姿をばっちりと決めた東北大学と、思わずツッコミを入れたくなるチーム名を掲げた名城大学による対戦です。なお、両者のチーム名は、東北大学は「メンバーのIDの頭文字をとったもの」、名城大学は「リーダーのIDが“マルフォイ”と読めるから」という理由だそう。
スタート直後はお互いにけん制しあう様子を見せましたが、2分を過ぎると名城が20ポイントに到達。声を出し合いフォーメーションを組みながら、タグを取られないようにメンバー同士が回収するフォロー作戦を展開します。一方、東北大学も10ポイント以上のリードは許しません。残り4分に差し掛かかった頃には両者45ポイントという互角の戦いを繰り広げ、ラスト30秒では63-61と全くポイントが開かない状況に。終了7秒前、66-67と1ポイント差を生み出した名城大学が勝利。試合終了直後は、どちらのチームが勝ったのか分からなかったほどの大接戦に、場内の参加者達からも大きな歓声が上がりました。
興奮冷めやらぬ中、第4試合では「早く自分たちもプレイしたい!」と第3試合に触発された明治大学と、自らを「神」と名乗り「人間に負けるわけにはいかない」と断言する近畿大学の戦いがスタート。ちなみに明治大学の「抹茶クラブ」とは、メンバーが抹茶好きということから付けられました。
明治大学は建物内を抑え、開始3分ほどで10ポイントほどリード。しかし差は大きく開くことなく、近畿大学は「神の鉄槌」と称されるほどの攻勢に転じます。残り4分ほどで50ポイントに並びますが、3分を切ると明治大学がじわじわとポイントを増やして75ポイントを獲得。2分弱を残してスコアリミットでの決着となりました。近畿大学は、敗因を「序盤に倒されすぎた」と分析。明治大学は「相手も非常に強かったけど、自分たちが勝ちました!」と喜びを見せます。
後編へ続く。
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