同時開催されたトークセッションに招かれた、お茶の水女子大学大学院教授の坂本章氏は、「ネットが危険だからと単に遠ざけるだけの管理では、安全は保てたとしても、こどものICT活用能力は伸びず、デメリットとなる。メリットを活かすための活用を考える時期に来ている」と述べ、バンダイナムコゲームス社 ネットサービス推進部 ゼネラルマネジャーの栗田穣崇氏は、たまごっちの世界観で構築された小学生向けWebサービス「TamaGoLand」のサービス紹介を行った。
同サービスを利用する小学生は、クイズや遊び、メールなどを通じたコミュニケーション、アバターカスタマイズなどを通じて、PCやマウス操作の基本、インターネットの構造、ネットの人間関係、他者からの評価、デジタルライフのマナーなどを学ぶことができるという。成人向けに用意されたSNSやゲームを、児童生徒がいきなり使ってしまう前の、練習段階としての利用を想定している。ユーザーである小学生の危険な発言や挙動等に関する監視は、コミュニティ監視専門企業イー・ガーディアン社が行う。
サービスは無料で提供されるが、月額525円の有料会員制コンテンツ(課金は525円が上限となる)の提供も行うほか、広告メディアとしての活用も検討しているという。
質疑応答で出された、年齢詐称した大人によるなりすまし利用の危険性対策の有無に関して栗田氏は、なりすましの可能性を完全に排除した無菌状態のサービスではなく、通常のインターネットよりも制限され監視された相対的に安全度が高い環境下で、失敗しながら、インターネットの危険性と、可能性を学ぶことのできるサービスを提供したいと答えた。
専用SNSによる小学生向けネットリテラシー教育(バンダイナムコゲームス)
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