『甲虫王者ムシキング』と『オシャレ魔女 ラブ and ベリー』と言えば、世代を直撃した人には忘れられない大ブームを巻き起こしたセガのトレーディングカード式のアーケードゲームです。あまりの人気ぶりに、ゲーム化や映画化など、様々なメディアミックス展開が行われたほどです。
当時の小学生男子には、避けて通れなかった『甲虫王者ムシキング』は、その名の通り虫を題材としており、生みの親であるセガとしては、我が子と関係が深いムシの日である6月4日を記念するのは、無理のない話かもしれません。
その気持ちの表れとして、『甲虫王者ムシキング』の筐体を再現した、1/10スケールのペーパークラフトを作成し、完成画像を公開するだけでなく、その型紙データを配信までしてしまうのも、愛の現れに過ぎないのでしょう。ちなみに、ゲーム機で使われていたデータを元にして忠実に再現しているとのことです。愛が微に入り細に渡ります。
しかし、『甲虫王者ムシキング』は納得するものの、『オシャレ魔女 ラブ and ベリー』のペーパークラフトまで作られたのを不思議に思う方も多いでしょう。お互い、男子と女子の間で大流行した2大筐体ですが、「オシャレ」をテーマとした『オシャレ魔女 ラブ and ベリー』と、ムシの日は何の接点もなさそうです。ムシデザインのオシャレ服とか、大人でも着こなしが困難そうです。
ですが、意外なところに共通点がありました。ムシとではなく、『甲虫王者ムシキング』と『オシャレ魔女 ラブ and ベリー』の間にです。『オシャレ魔女 ラブ and ベリー』は『甲虫王者ムシキング』の女の子版として開発され、筐体も同種のものを使用していたのです。言い換えれば、兄妹の関係に近しいのでしょう。兄の記念日であるムシの日に、妹もオシャレして登場。そう考えると、なんだか微笑ましい気分にもなってきます。
ちなみに、1日前の6月3日はセガの創立記念日でした。こちらのお祝いも公式Facebook上などで行われ、また社名の由来になったジュークボックス「SEGA1000」の型紙データも絶賛配信中です。雨が増える梅雨の時期、部屋で3つのペーパークラフトを組み立ててみるのも、セガファンとしてはオツな過ごし方かもしれません。
(C)SEGA
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