閉ざされた学園を舞台に繰り広げる推理、舌戦、そし論破が魅力の作品だ。そして、作品をさらに盛り上げるのは、「超高校級」とい個性豊かなキャラクターたちだ。
このキャラクターたちをいずれも大物声優が演じているのも話題だ。その個性を存分に演じ、作品の世界観を作りあげる。
今回は、そのなかで主人公・苗木誠を演じる緒方恵美さんに、本作の魅力やアフレコの様子を伺った。
[インタビュー取材・構成: 渡辺由美子]
『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation』
7月よりアニメイズム枠にて放送開始
http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/danganronpa/
■ 「普通の少年」を意識して演じた苗木誠
―― 『ダンガンロンパ』は、学園の中に閉じこめられた高校生たちが、“モノクマ”のさしがねで、学園脱出のために「コロシアイ」を強制されるところから物語が始まりますね。
緒方恵美さんが演じる主人公の苗木誠はどんな役どころになるのでしょうか。
―― 緒方恵美さん(以下緒方)
この物語では、「学園の外に出るには他の生徒を殺さないといけない」というルールがあって、毎回、事件が起きたあとに、残された生徒たちが「誰が犯人か」をそれぞれ証言しながら当てていく推理もので、苗木誠は「推理ものの探偵」という役どころになります。
苗木くんは「ごく普通の少年」です。普通の少年というところが彼の特徴になります。
―― 「普通の少年」が特徴なんですか?
―― 緒方
はい。彼以外の「希望ヶ峰学園」に集められた生徒はみんな何かしらの“超高校級の才能”を持っていて、苗木くんだけが、国民の中からたまたま抽選で選ばれた子なんですね。
彼は原作であるゲームでは「プレイヤー」という位置づけということもあって、アニメでも、一般人の代表みたいなところがありますね。そんな彼が、超高校級の生徒たちと一緒に、犯人を推理していくことになります。
私、探偵役を演じるのは5人目なんですけれども、探偵役というのはたいていクールクレバー、頭が良くて冷静な人なんですね。明晰頭脳、鋭い推理で一発解決、みたいな。
けれども苗木くんは、探偵になりたかったわけではなくて、たまたま天才たちと一緒に「コロシアイ」の学園に閉じこめられて、推理を解かないと「コロシアイ」が終わらないという状況に追い込まれてしまった子で。
一生懸命証拠を集めて推理をするんだけど、変なことを言って他の生徒にそれを指摘されたり、迷いながら悩みながら頑張るという感じなんです。演じるときは、特に「普通の少年」なんだというところを意識しています。
―― 「普通の少年」を意識して演じるというのは、どんな演じ方になるのでしょうか。
―― 緒方
特に気を使っているのは「反応」かな、と。私の別の役で言えば『新世紀エヴァンゲリオン』のシンジ役もそうですが、ごく普通の少年がひどい状況下に置かれて、自分の行動次第で人が死ぬとか、選択を迫られり追い詰められたりしたときに、どんな心理や行動を取るんだろうと。
少年少女役を私が演る時全般に言えることですが、まず最初にすることは、年齢に応じて脳の細胞を消すイメージ…頭を“白く”する作業。
特に、特殊能力のない普通の少年は、自分の身に起こる様々なことについての危険回避スキルが少ない。危機回避の回路というのは、大人になる過程で様々な経験をしながらできていくもので、とても頭がいいとかスーパーな部分を持っている子供でない限り、そういう頭が大人に比べて働かない。
だから、演じる時は、頭を白くする。脳の何億も細胞のひとつずつが記憶の塊で、人生経験によって記憶が詰まっていくとしたら、子供の場合は、あれもこれもまだない、という状態で。
その状態のままで、周りから投げかけられるセリフや事象に対して反応してゆくんです。
キャラクターの年齢や立場や能力によって、脳の記憶をどういう配分で白くなくしていくか、またプラスしていくかを決めるんですが、苗木くんは特殊能力もない本当に普通の高校生なので、特別な才能を持った他の「超高校級」の生徒とは違う、普通の高校生としての「頭の白さ」、反応を心がけるようにしています。
―― 普通の少年である苗木くんですが、どんな個性を持っているのでしょうか。
―― 緒方
苗木くんは、すごくポジティブシンキングなんですね。能力はないけど、どんな状況下に陥っても「何とかなるよ」って決してあきらめない。
モノクマが提示する「コロシアイ」のルールは、学園から脱出するためには、生徒の誰かを殺さなければならない。しかも、誰かが脱出したら、残りの全員が処刑されてしまう。選択肢が、誰かが脱出するか、誰も学園から出ないかしかない中で、だけど、苗木くんはみんながコロシアイをするのが嫌だと思っている。それが彼の行動原理で、そのルールそのものに疑問を抱いて解決したいと思っている子なんですね。
『ダンガンロンパ』のサブタイトルには、「希望の学園と絶望の高校生」とありますが、絶望の学園に希望をもたらしてくれるのが彼のようなタイプなのだと思います。
■ ポジティブな苗木くんは希望なんでしょうね。(緒方)
―― 緒方さんは、作品の「希望と絶望」をどんな意味だと捉えましたか。
―― 緒方恵美さん(以下緒方)
最初に描かれる「希望」というのは、特殊能力者が集められた学園で、そこを出た人は将来を約束されているところです。「絶望」は学校に閉じこめられたところ。でも、希望が絶望に入れ替わるように、絶望が希望に入れ替わったりもする。“みんなで生き残ろう”と行動するポジティブな苗木くんは希望なんでしょうね。
―― 緒方
……実は、『ダンガンロンパ』って、最初にゲームでお仕事をいただいたときには少し不安もあったんです。もっと凄惨な作品なのかなと思っていたので。
私は“役を降ろす”タイプの役者で、演じているときはそのキャラクターに自分を重ね合わせているので、ホラーとかスプラッタのようなジャンルの場合、役どころによっては自分自身にダメージがきてしまったりするんです。もし『ダンガンロンパ』が、ただコロス、コロサレルがメインの物語だったら演じることができないなと。
でも全然、そんなことはありませんでした。
みんなで「犯人は誰か」を特定するときに、互いに疑い合うだけでなくて、力を合わせるときもあったりします。「犯人」の子にも、その子なりの仕方がなかったんだなと思わされる理由があって、それがきちんと語られて共感できたり。
――苗木くんは、どんな生徒たちと関わることになりますか。
―― 緒方
物語序盤だと、舞園さやかさん。苗木くんとは中学時代の同級生ではあるんですが、彼女は人気アイドルなので、苗木くんとしては自分のことを知っていてくれていたとは思わなくて、高校で再会したとき「苗木くん」と声をかけられてびっくりしたりして。
石田彰さんが演じている十神白夜も面白いキャラクターですよ。ひと言でオイシイところを持っていく人物です(笑)。興味深いのは、超優秀な十神のほうが、苗木くんのことをライバル視していることですね。
ドラマがしっかりしていて、多種多様な人物と人間模様が出てくる群像劇になっています。
だからアフレコでも、役者のみなさんと本気の芝居でぶつかり合えるのが、すごく楽しいです。
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