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宮崎監督、今後のジブリ脚本・短編制作も否定……アニメ以外にやりたいことがある

 公開中の映画『風立ちぬ』をもって監督業からの引退を表明していたスタジオジブリの宮崎駿監督が9月6日、都内で記者会見を行なった。

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 公開中の映画『風立ちぬ』をもって監督業からの引退を表明していたスタジオジブリの宮崎駿監督が9月6日、都内で記者会見を行なった。

 『風立ちぬ』はイタリアで開催中のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されているが、この日の会見にも同席したスタジオジブリの星野康二社長が今月1日に行われた現地での映画祭の公式記者会見の場で、宮崎監督の引退を発表していた。

 宮崎監督は現在72歳。会見に際し「公式引退の辞」と題した文章を報道陣向けに配布し、長編アニメーション監督から引退を決めた理由などを明かしていたが、会見で改めて「加齢によって発生する問題」と決断の理由を説明。メガネを外して机に突っ伏して絵を描き続ける自らの仕事のスタイルを明かした上で、前作の『崖の上のポニョ』の制作時と比べ「机を離れるのが30分早くなった」と明かし体力、集中力の限界から「長編アニメはもう無理だと思った」と語った。

 先述の「引退の辞」であと10年は仕事を続けたいとは語っているものの「いままで(長編アニメーション)の延長にはない。僕の長編アニメーションの仕事は終わった」と語り、今後、脚本や原案といった形でジブリ若手監督の長編に関わっていく可能性についても「ありません」と断言。短編アニメーション制作に関しても「前からやりたいことがあり、それはアニメではありません」と否定した。

 これまで幾度か引退を表明し、そのたびに翻して新作に挑んできたが「今回は本気です」と今度こそ本当の引退であることを強調。会見終了時には同席した盟友・鈴木敏夫プロデューサーとガッチリ握手。報道陣からの拍手に見送られ晴れ晴れとした表情で会場を後にした。

 なお、この日の会場にはTV70台、新聞や雑誌、WEBメディアが約200媒体の計600名を超える報道陣が詰めかけ、イタリア、フランス、中国、韓国など13カ国もの海外のメディアも詰めかけた。

 『風立ちぬ』は9月5日現在で公開48日間で興行収入92.3億円、観客動員数747万人を記録している。
《編集部@RBB TODAY》
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