広がる「ペルソナ３」の輪　「PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth」初日舞台挨拶

11月23日、新宿バルト9にて『PERSONA3 THE MOVIE　#1 Spring of Birth』の初日舞台挨拶が行われた。
『PERSONA3 THE MOVIE　#1 Spring of Birth』は、2006年7月にアトラス（現在はインデックス）より発売された人気ゲーム『ペルソナ３』を原作とした劇場アニメだ。2011年10月には同シリーズの『ペルソナ４』がTVアニメとして放送され、原作ファンのみならず、アニメファンも取り込んでいる。

舞台挨拶に駆けつけた石田彰さん（結城理役）、豊口めぐみさん（岳羽ゆかり役）、能登麻美子さん（山岸風花役）、足立和紀さん（アニプレックスプロデューサー）が登壇すると、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。7年半の歳月を経て銀幕に登場した「ペルソナ３」がいかに愛されている作品であるかが窺える。

本日より公開された劇場版は、11月16日に行われた影時間プレミア上映（先行上映会）よりアップグレードされているという。
足立プロデューサーは、「一週間で作画の方を、スタジオ、監督始め不眠不休で結構直していますので、その辺りを楽しんで頂ければと思います。」と、クオリティアップのために最後まで余念がなく、劇場公開に感無量の様子であった。

印象に残ったシーンについて聞かれると、「シャドウが実際に動いて襲ってくるところ。こういう表現なんだ！と映画ならではだと思いましたね。」と石田さんは答え、アニメとゲームの映像の違いを感じていたようだ。
豊口さんは、「ゲームは一人一人で撮っているので、（ゲームと）同じストーリーを皆で掛け合いでやれたのが印象に残っています。」と嬉しそうにアフレコの様子を振り返った。「アフレコ現場には抜群の安心感があった」と能登さんは話し、「ペルソナファミリー」として一つのまとまりが現場に出来上がっていたようだ。

原作の発売から7年半が経過しており、劇場版ならではの苦労、演技で工夫したところを聞かれると、豊口さんは「7年半ぶりですからね！真っ先に言われたことは、『若くしてください』でした（笑）」とコメント。どうやらこの苦労は石田さんも能登さんも同じであったようで、「7年半はきついですよね（笑）」と石田さんも笑いながら苦労を語っていた。

ファンからTwitterにて寄せられた質問の「コミュを築きたいキャラ、苦手だから距離を置きたいキャラは？」に対して足立プロデューサーは「グルメキングですね。（グルメキングが）登場していたのに気づきましたか？」と会場に逆質問。コミュキャラはグルメキング以外にも何人か登場しているようで、本作のストーリーを楽しむのはもちろんだが、原作ファンにはまた違った楽しみが用意されているようだ。
足立さんより「原作未プレイの人は？」と会場に質問が投げられると、多くの観客が挙手をしており、本作が原作ファンだけでなく様々なファンを取り込み愛さている作品だと分かる。
第二章の公開が「early summer」を予定しており、今後の情報に期待したいところだ。

登壇者コメント

足立和紀さん（アニプレックスプロデューサー）
「第二章は本日で解禁になりましたが、まだまだ続きます。第二章はそんなにお待たせせずに皆様のもとにお届け出来るのではないかなと思います。是非、劇場に足を運んで頂けると幸いです。」

能登麻美子さん（山岸風花役）
「7年半、長い時間をかけて沢山の人に愛されてきた作品に関われて幸せだったなと思っています。皆さんに新しい形で楽しんでもらえると凄く嬉しいです。最後まで楽しんで頂ければと思います。」

豊口めぐみさん（岳羽ゆかり役）
「本日はゲームをプレイしていない方で見に来て下さった方が多く、ペルソナ３の輪が広がっていったら嬉しいと改めて思いました。第二章、私自身も楽しみにしていますので、長いお付き合いになると信じて、楽しんで頂ければと思います。」

石田彰さん（結城理役）
「公開初日に満席のお客様に来て頂き、本当に嬉しい限りです。劇場を出てから、友達と大いに劇場版ペルソナ３について語って頂ければと思います。皆さんがペルソナ３を支えてくださっている間は、寅さん的に毎年やればいいと思うんですよ（笑）どうなるかは分かりませんが、今後ともよろしくお願いします。」

劇場版『PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth』
公開中
劇場版「ペルソナ３」公式サイト
http://www.P3M.jp/

《animeanime》