■呂布ストーリー&if要素も楽しめる『真・三國無双7 with 猛将伝』
会場には、本作プロデューサー・鈴木亮浩氏と、ディレクター・宮内淳氏が登場。呂布をはじめとしたキャラクター達による迫力のオープニングムービーも初公開され、鈴木氏は「本作では、久しぶりに呂布に焦点を当てる形となりました。追加のストーリーは基本的に史実どおりに流れるので最後は曹操に敗れてしまいますが、前作『真・三國無双7』のようにifの要素も楽しめるようになっています」とコメントしました。なお、ifストーリーは魏・呉・蜀・晋にも多数存在しており、例えば「もし長坂の戦いに徐庶がいたら」「呉の四都督のうち、誰が大都督にふさわしいか」といった、史実ファンだけでなくお遊び的に楽しめるものも用意されています。
さらに、新武将である5人については「これまで、魏の五将軍のうち4人までは無双キャラクターとして登場していますので、5人目となる“于禁”が登場となりました。また、火計の火付け役としておなじみだった“朱然”は、陸遜と見た目や背格好もよく似ているライバル的な存在です。アクの強い顔をした“法正”は、やられたらやり返す・受けた恩は必ず返すという伝聞を含めたクセのあるキャラクターになりました。
以前、登場してほしいキャラクターアンケートで1位を取った“陳宮”は、軍師として呂布のストーリーに欠かせない人物です。呂布の娘である“呂玲綺”は、実際に戦で活躍したという話はありませんが、以前発売した『三國志戦記2』にも登場しています。長いファンの方からの要望が強かったこともあり、呂布のストーリーに併せて武将となりました」と、改めて登場の経緯について語りました。
ちなみに、宮内氏は武器のユニークさ、演じた声優さんが同姓同名の「宮内淳さん」であることから于禁に期待。鈴木氏は、シリーズでのお気に入りは夏侯惇ですが、新武将の中では野心家として描いた陳宮が気に入っているそう。
■より強化されたアクション面のポイントをデモプレイで解説
続いて宮内氏より、アクション面での変化が解説されました。登場する82名の武将に2つのEX攻撃が追加となったほか、新たな武器系統も増加。ストーリーモード以外にも、前作で好評だったら「将星モード」や「チャレンジモード」にも挑戦可能。本作の将星モードでは「護衛武将」を3名まで連れて行けるだけでなく、個別指示によるタクティカルな仕組みも取り入れたといいます。一方チャレンジモードではネットランキングなど5つのコースを用意。チャレンジモードのコースでいい記録を出した時だけ手に入る、他では手に入らない新しい武器属性も追加となりました。
デモプレイでは、まず「護衛武将」への指示について解説が行われました。「緊急支援」では、プレイヤーの近くに寄ってきて回復アイテムを出してくれます。指定した場所に罠を仕掛ける「毒罠」で敵の体力ゲージを減らしたり、護衛武将に特定の場所を攻め込ませる「地点確保」といったコマンドも使用したりできます。また于禁の「三尖刀」は武器にさまざまな属性を付与でき、属性とチャージ攻撃を合わせるとキャラクターの周囲に赤い球が出現。この赤い球が3つになると、さらに強力な攻撃を放つことができます。
このほか本作の苦労について、宮内氏は「容量の多いコンテンツですから、1つにまとめるだけでも大変でした。とくにPS Vitaは携帯機ながら非常に高精細なディスプレイを搭載していますから、ただ容量を削減するだけは見た目がとても劣化してしまいます。しかし苦労の甲斐あって、PS3版と比較しても遜色ありません」とし、鈴木氏は「前作のストームラッシュの仕様については、一部のユーザーさんから勝手に技が出るのが嫌だという意見が出ていまして。本作では任意と自動を選べますが、このような形になるまでは作って試すを繰り返しました」と述べました。
トークイベントの最後にはクリアファイルのプレゼントじゃんけんも行われ、その後は整理券を獲得したユーザーからさっそく体験会への参加がスタート。PS3版はすぐに整理券が配布終了してしまう盛況ぶりを見せていました。
■鈴木氏&宮内氏へのミニインタビューをお届け
――実際にユーザーの反応を見ていかがですか?
鈴木氏:色々なところで「PS Vitaがどうなるか気になる」という意見を聞いていたので、今回の体験会でもPS Vitaのほうが盛況だと思ってたんです。でも実際にはPS3のほうを遊ぶユーザーが圧倒的に多いようなので、より綺麗な画面で遊びたいのかなと感じましたね。
宮内氏:毎回思うのですが、若い女性ファンにもたくさん来ていただけるなと。どうしても同年代の男性向けに楽しんでもらっているような印象が強いので、モノの見方は1つではないなと再認識しました。
――とくにPS Vitaで注目してほしいポイントはありますか?
鈴木氏:画面の右下をタッチしっぱなしで馬を呼べるので、この操作性の良さはおすすめです。PS Vitaのほうがボタン数が少ないことによる結果なのですが、うまくいったのではないでしょうか。
宮内氏:PS Vitaは「PS3とは似て非なる」というか、画面にしても本当に繊細なんです。下手に容量を削るとおかしなことになってしまうので、ユーザーの皆さんにPS3と遜色ないように受け止めてもらうにはどこに力を入れようかと。例えばキャラクターが集まってきたときには遠くまで見せるなど、シーンやカットごとに細かく調整して、全体のパフォーマンスを一定にするような仕組みを取り入れました。ピントの合わせ方も頑張ってますので、ぜひ見てみてください。
――本作で追加となった5武将のうち、開発陣で人気の高いキャラクターは誰でしょうか?
宮内氏:やはり男性陣は呂玲綺ですね。
鈴木氏:そうですね。女性陣は法正のアクの強さがウケているみたいです。
宮内氏:トランポリンのようなアクションや、効果音もユニークですしね。使いこなすのは難しいかもしれませんが、アクションが得意な方には挑戦してほしいです。
――初回特典のコラボレーションは、どのような経緯で決まったのでしょうか?
鈴木氏:まず初回特典をどうしようかと考えたとき、やはり衣装の配信がいいかなと。ただ、これまで非常に多くのバリエーションを出してきていますから、インパクトがあって異なる切り口のネタを探した際、どうせなら『無双OROCHI2 Ultimate』のようなコラボレーションが面白いんじゃないかと考えたんです。
衣装を用意するキャラクターは人気投票で決まったので、どのタイトルにするかはキャラクターに似合いそうなものを選びました。徐庶の『金色のコルダ3』の制服は、『真・三國無双6』で学園衣装をやったけど、徐庶には当然ないよねと。だったら学園にしようということで、特に「如月律」のメガネやスタイルが似合っていたので決まりました。
――『真・三國無双』シリーズを続けていく上でのアイデアは、どのように考えられているのでしょうか?
宮内氏:何かを残しておくというのは絶対にないです。必ずやりきってから期待に応えるために次へ進むわけですが、技術的にはこれまで持っていたフローを捨て去ります。そうしないと、所詮プラスアルファになってしまうので。「この時代に対し、作品はどうあるべきか」という議論を重ねていくと、その時代に合った最高の『真・三國無双』シリーズになると信じています。
鈴木氏:余裕など全くないギリギリの状況でやっていますから「これも入れたかったな」と感じる部分はあります。これは次回作への教訓として活かしつつ、毎回「買っていただくお客さまに、どうすれば新しいことを感じてもらえるか」を念頭に入れています。どんな新しい要素を入れるか、という部分で悩んでいますね。
――ありがとうございました。
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