そのアニバーサリーイヤーを記念し、サウンドトラックの発売や、武道館を借り切っての生挑戦の開催、ゲーム化第3弾の発表など、多彩なイベントを実施してきましたが、そのひとつとして、劇場版「ゲームセンターCX THE MOVIE」の公開も予定しています。2月22日に控えたその劇場版は、ハローキティとコラボレーションしたぬいぐるみ付き前売り券を限定販売したところ、わずか2週間ほどで完売。その人気ぶりと共に、注目度の高さが浮き彫りとなりました。
そして、「ゲームセンターCX THE MOVIE」のもうひとつの物語と言える、小説「ボクはファミコンが欲しかったのに」(廣済堂出版)が、このたびその発売を明らかとしました。「ゲームセンターCX」構成作家の岐部昌幸氏による、ファミコン世代が「あった!あった!」と思わず共感する、80年代の子どもの日常を切り取った、ちょっぴりほろ苦くて切ないこのストーリー。直撃世代の方から番組ファンの人まで、要注目の一冊です。
団地に住む小学生・マサミチ。
今日もクラスはファミコンの話題で持ちきり・・・。
ボクもファミコンがほしい。でも、親にはなかなか言いだせない。
そんなある日、母親が息子に内緒でゲーム機を手に入れるのだけれど・・・。
「ボクはファミコンが欲しかったのに!」
母親の大いなる勘違いではじまった、クラスでは決して目立たない男の子の、ゲームにまつわる「昭和物語」。
誰も死なないし、成り上がらないし、大冒険もない。
ただ、同じ境遇やった僕の当時のハートをこそいでくるように、芯にくる物語!
面白い! ただ、、、地味!
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面白いけど地味。いや、地味なのに面白いのが、この本の醍醐味と言えるでしょう。あらましから伝わってくる、この後に訪れるであろう少年にとっての悲劇的な展開を想像するだけで、甘酸っぱい気持ちが共感と共に沸き上がってきそうです。
小説「ボクはファミコンが欲しかったのに」は、「ゲームセンターCX THE MOVIE」の公開に先駆けて、2月13日に発売されます。価格は、1,260円(税込)。映画より一足早く、当時の「あの」雰囲気を味わってみるのも一興かもしれませんよ。