始まりはプランクトン。そう、ミジンコさんです。しかし、ミジンコだって生きている。生きているから、歌っちゃうんです。……って、このゲームでは歌いませんね。『Rinne ~輪廻~』では、輪廻転生を繰り返しながら、進化していきます。ミジンコさんは、イソギンチャクさんになり、イソギンチャクさんは、ウニさんになります。こうして進化を繰り返しながら目指すものは、ブッダです。進化の目的は、ブッダとなって解脱することという、ものすごく悟りを開いちゃうタイプのゲームです。
ブッダとなって解脱することが目的とは言え、苦しい修行は必要ありません。このゲームでは、スマートフォンを傾けるだけで「業(カルマ)」を積むことができ、生まれ変わることができます。
ゲームをスタートすると、ふよんと「ミジンコ」が現れるので、画面下から流れてくる色とりどりの「玉」をキャッチしましょう。「ミジンコ」が自機で、「玉」が「業」となるので、端末を傾けて「ミジンコ」を操作して、「業」にぶち当たればオッケー。端末を右に傾ければ右に、左に傾ければ左に移動しますよ!
「業」を獲得すると、画面上部に表示されているカルマ値が上昇。一定時間が過ぎて寿命が尽きるか、自分よりも上位の生命体(赤色)に触れると、次の生命体に生まれ変わります。
自分よりも下位の生命体(黒色)に触れると、カルマ値がマイナスに。カルマ値がマイナスの状態で、一定時間が過ぎて寿命が尽きるか、自分よりも下位の生命体(黒色)に触れると、ゲームオーバーとなります。
そうです。自分よりも弱い生命体(下位の生命体)には、優しくしなければいけないのです。しかし、浮遊している自分よりも強い生命体(上位の生命体)は、情け容赦ありません。こちらに、ばびゅーんと向かってくることがあります。でも、慌てることはありません。何故なら、上位の生命体との接触は、生まれ変わりのチャンスだからです。
このように、輪廻転生を繰り返しながらブッダを目指すわけですが、意外に難しいです。操作自体は、端末を傾けるだけの直感的な操作なので簡単。でも、「業」の流れが早くて、「業」にはなかなか触れられないのに、下位の生命体にはガンガンぶつかってしまいます。ブッダまで「業」を積めない罪深い生命体の私。日頃の行いが悪いのかもしれません。
「業」となる玉は、青、緑、ピンク、黄の4色。青→緑→ピンクの順でカルマ値が高くなります。黄色は、取得カルマ2倍のボーナス玉です。となると、カルマ値が高い玉や黄色玉を積極的に狙っていきたくなるところですが、基本は色無視でいきましょう。
狙って玉をゲットするのは、なかなか難しいです。何色でも良いので玉をゲットしながら、下位の生命体にぶつからないようにすることが大切! カルマ値がマイナスにならないようにしましょう。カルマ値がマイナスになっていない状態なら、上位の生命体にぶち当たりにいって、転生するというのもアリです。
解脱できそうな音楽と、解脱できそうな業の奔流。輪廻転生ゲームに相応しい雰囲気です。端末を傾けて、業をキャッチしていくという発想もナイス。ただ、難しい! ブッダに至るまでに、無脊椎動物→節足動物→魚類といくつかの転生ゾーンを経る必要があるのですが、ゾーンは全8種類。どれだけ業を積んでいても、ゲームオーバーになったら、またミジンコからスタートすることになるので、解脱までの道のりが遠いです。そんなわけで、私はブッダに辿り着けていません。解脱したら、どうなるんですか。……と思っていたら、アップデートされていました。回向(コンテニュー)システムが実装されたので、ブッダを目指しやすくなっています。そんなわけで、煩悩だらけな方やブッダになりたい方は、ぜひプレイしてみてください。
『Rinne ~輪廻~』は、好評配信中で価格は無料です。
(C) RhinocerosHron
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ファミコンのA/Bボタンが四角だった頃からのゲーム好き。最近はAndroidにご執心。のんびりライターとして活動しながら、ゲームをプレイ中。ときどきすれ違いを求めて、3DS片手に福岡を徘徊しています。
Twitter:@sakaroll