ゲームはスマホを横向きに持ち、左画面をスワイプしてキャラクターを移動させ、右画面をスワイプしてカメラを拡大縮小させます。ゲームエンジンはUnityが使用され、バトルはフィールド画面と戦闘がシームレスに接続される、モダンな内容です。
各キャラクターは武器や防具の組み合わせを3種類まで登録しておき、バトル中に任意に切り替えられます。組み合わせによって戦士・魔法使いなどに外見が変化し、戦士なら渾身の一撃、魔法使いなら攻撃魔法なども繰り出せます。スマホの小さい画面でもプレイしやすく、アクション性も上々でした。
デモプレイでは「村の周りに凶暴なモンスターや、オークの群が暴れはじめた。オークはどうやら、統率した動きをしている。やつらは、普段単体でしか行動しない。これは何かの予兆か? しかし、今は取り敢えず腕に自信のあるハンターが、集ってモンスターを食い止めて、村への被害を抑えてくれ・・・」といった設定でシナリオが組まれていました。オークに加えて巨大なドラゴンも登場し、プレイヤーキャラクターに対してブレス攻撃をくりだすなど、迫力ある攻撃を見せていました。
ゲームモードはストーリーモードとマルチプレイモードがあり、どちらもサーバ&クライアント方式でゲームが進みます。もっとも、ストーリーモードでは戦闘の開始と終了時にサーバに接続され、戦闘は全て端末側で処理されます。マルチプレイ時はコリジョンとNPCのAIだけがサーバ上で実行され、クライアント側が切断されてもサーバ側で戦闘が継続されている仕組み。再接続後、戦闘にすぐに復帰できます。
同社は兄の金村星吉氏と、弟の金村星日という兄弟ユニットで、ふだんはビルのテナント管理のための事務作業を行いながら、空いた時間にゲーム開発を行う副業ディベロッパー。もっとも星吉氏は元ゲーム会社勤務で、星日氏もサーバエンジニアやiPhone用のARエンジン開発の実績があるなど、技術力は確かです。
モデルデータやエフェクトデータなどのコンバート環境を工夫し、アセットバンドルだけ更新するのであれば、クライアント側のアプリ更新も省略できるなど、運用を楽にするための様々な工夫も行われています。
日々の開発では、星吉氏はサーバー側とクライアント側のライブラリ、ツール作成、ウィンドシステム作成、戦闘まわりのクライアント/サーバー周りの設計、プログラムを担当。星日はdb設計と一部サーバープログラム、guiのグラフィック素材作成から、レイアウト、プログラムまで担当中。もっとも小さいチームなので明確な区切りはなく、有機的な開発を進めているとのことでした。
残念ながらリリースは未定とのことでしたが、BitSummitを通して、何か良い出会いがあることを期待してやみません。
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