もちろん、家庭用ゲーム機自体はファミコン以前にも多数リリースされていましたが、国内のみならず、世界的にも爆発的に普及したファミコンで初めて「ゲーム」に触った方も多く、そして現在に至る発展への大きな契機になったのは間違いありません。
ファミコンがより大きく切り開き、そして今日に至るまで途切れることなく続く道を歩んだハードは多彩にあります。後継機であるスーパーファミコン、ニンテンドウ64、ゲームキューブといった任天堂の名作往年ハード群に、セガがリリースしたメガドライブ、セガサターン、ドリームキャスト。ひときわ早くビジュアルに特化したPCエンジンとコア構想など、枚挙に暇がないほどです。
そんな、家庭用ゲーム機が歩んだ30年に及ぶゲーム業界の栄枯盛衰史を綴る書籍「家庭用ゲーム機興亡史」が4月25日に発売されます。著者は、ゲーム機やソフトウェアを中心としたテクニカルライター兼コンサルタントの前田尋之氏です。
拙著「家庭用ゲーム機興亡史」4月25日発売が決まりました。家庭世ゲーム機30年の歴史とそれにまつわる想いを詰め込んだので、興味がある方はお手にとって見てください。 pic.twitter.com/HLuvVYOMgK
前田尋之 (@hiropapa00) 2014, 4月 11
ちなみに中身はこんな感じです。 pic.twitter.com/ysS0firWNt
前田尋之 (@hiropapa00) 2014, 4月 17
前田氏は、自身のTwitterアカウントにて、本書に関する特徴なども明かしています。本書内にあるメガドライブの写真に懐かしさを覚える人もいれば、今なお現役で遊んでいるという通な方もいることでしょう。「レトロゲームを懐古主義と切り捨てるのは簡単ですが、面白さという意味ではこれほど濃密な娯楽は他にないと思います」と述べる前田氏の言葉に頷ける人には、お勧めできる一冊と言えます。
「家庭用ゲーム機興亡史」を書いていて語り足りなかったのは、昔のホビーパソコン。「ぴゅう太」や「m5」「MSX」など、この辺の思い出話を別の本としてまとめたいなと思う。
前田尋之 (@hiropapa00) 2014, 4月 18
なお本書は、タイトルにある通り「家庭用ゲーム機」に注視しているため、「ぴゅう太」や「MSX」などのホビーパソコンに関しては、語り足りないとのこと。こちらに関しても、書籍としてまとめて欲しいものですね。今後の動向に期待しておきましょう。