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『イナズマイレブン オンライン』は、レベルファイブが家庭用ゲーム機で展開する大人気シリーズ『イナズマイレブン』の設定をベースにした、基本プレイ無料のPC向けオンラインゲーム。NHN PlayArtがオンラインサービス設計及びサーバー開発を、レベルファイブがゲーム企画及びクライアント開発を行い、完全オリジナル新作タイトルとしてリリースしました。本記事ではゲーム説明や今後のスケジュール、両社社長のトークセッションの様子をレポートします。
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円堂守と豪炎寺修也が駆けつけ会場を盛り上げてくれました
登場したのはNHN PlayArt 代表取締役社長の加藤雅樹氏とレベルファイブ 代表取締役社長/CEO日野晃博氏。
まず加藤氏は「2013年4月にこのプロジェクトがスタートし、ようやくこの日を迎えることができました。今回のプロジェクトではレベルファイブのスタッフの方が何名もNHNに常駐し、NHNのスタッフとともに一丸となってゲームを作り上げました。『イナズマイレブン』のファンの方にも楽しんでいただけると思いますし、今までレベルファイブさんが作ってきた『イナズマイレブン』にも勝るとも劣らない作品に仕上がったと思っています」と挨拶。そしてスタッフからゲーム概要の説明があることを踏まえ、「(説明を見て)おそらくグッとくるものがあると思います!」と自信たっぷりに語りました。
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左:NHN PlayArtの加藤雅樹氏 右:レベルファイブの日野晃博氏
続いて日野氏は「『イナズマイレブン』のオンラインゲーム化はいくつかの会社からお話をいただいていました。『イナズマイレブン』という大切なIPを他の会社とやるというのは腰が重かったのですが、今回いい作品ができたという実感があります。一緒に作る側としてもワクワクしています」と挨拶。
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続いて登場したのはNHN PlayArtのプロジェクトリーダー・吉野貴雄氏、同社プランナー中村将和氏、レベルファイブAS開発部チームリーダー田村寛人氏。3人は『イナイレ』のユニフォーム姿での登場。気合がうかがえます。
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なぜユニフォームを着たのかという質問に対し、「黒幕が着ろというから…」と吉野氏。
3人からはゲーム概要の説明が行われました。ポイントは5つ
(1)コンセプト
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本作は完全オリジナル作品。オンラインゲームということで注目すべきは全国のゲーマと対戦できることでし。また、選手の成長は自分好みにカスタマイズすることが可能。つまり人それぞれ違ったスキルをもった円堂くんが作れるということです。
(2)特徴
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操作はマウスのみ。左クリックだけでOKなので簡単に操作することが可能。しかもHD画質(1600×900)なので、『イナイレ』特有の必殺技も高画質で楽しむことができます。
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ボールのパス先もマウスで決定。右を守るか、敵と対峙したら左を守るかを選択します。戦略的なプレイが楽しめそう
(3)新要素
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新要素は「覚醒」と「必殺ブレイク」。「覚醒」はレアリティが高い選手や同じ選手を組み合わせることでステータスをあげることが可能。キャラクターをどんどん仲間にして覚醒させていくプレイスタイルになります。
「必殺ブレイク」はオンラインゲームであることを前提とした新機能。オンライン対戦中、相手のチームが強すぎた場合に発動させると効果的。「必殺ブレイク」は「攻めのブレイク」「守りのブレイク」の両方を持っていくことができるので、相手の強さに応じて攻めるか、守るかを判断して使用することができます。
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(4)選手収集
仲間はイナズマキャラバンでやってきて自分のチームに編入する流れ。発表会ではバスに乗ってやってくるイメージ映像が流れましたが、演出は100種類以上の組み合わせが用意されているとのこと。レア選手には原作のTVアニメシリーズから名シーンを引用しているそうなので、ファンは見逃せませんね。
(5)必殺技
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『イナイレ』の象徴ともいうべき必殺技の演出。こちらもHD画質でド派手に表現されており、全部で200以上の技が盛り込まれているとのこと。会場では必殺技を繋げた映像が流れ、ほんの一部ですがド派手な演出を確認することができました。
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これらの技は「必殺ブレイク」を使うことで出し放題。ガンガン使おう
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気になる今後のスケジュールは4/25よりトライアルテスト開始、5月中にはオープンサービス開始され随時アイテムの販売もされます。6月以降にはキャラクターおよびゲーム機能随時追加され、オンライン全国大会も開催される予定です。
キャラクターの追加に関しては、時系列に沿って、1から順に公開していく予定。『イナイレGo』世代に関しては前向きに検討中とのことです。
続いて行われたトークセッションではNHN加藤氏、吉野氏、中村氏、レベルファイブの日野氏、田村氏が本作について語りました。
まずNHN加藤氏は本作を「社運をかけるほどの作品」と言い切り気合十分。日野氏は「OP映像は過去の『イナイレ』の中でも一番気に入っています。大人っぽい印象ですね。本物の『イナイレ』になっていると思います」と大絶賛。
開発陣には「本作の注目すべきポイント」について質問され、吉野氏は「PCゲーマーに向けて、またこれまでの『イナイレ』ファンに向けてオンラインゲームを作るにはどうしたらいいか、プレッシャーでもあり面白みでもありました。この二つのユーザーに向けたオンラインゲームであるということがポイントです」と 回答。
中村氏は「全国のプレイヤーと対戦できる点」をピックアップ。中村氏自身も『イナズマイレブンGo2』全国大会に参加し、東京予選を突破するほどやり込んだのだとか。「大会が終わると心にぽっかりと大きな穴が開いてしまって(笑) 本作では対戦の楽しさを伝えたいと思っています」と語りました。
田村氏は「スマホでもブラウザでもなくPCのオンラインゲームにしたのはリッチな表現を体験してほしかったからです。本作は「大人に向けて」というコンセプトがあるので、時間のない大人でも簡単にリッチなゲームができないかと思い、PCゲームになりました」と語りました。また、コマンドを選ぶというスリルを実現したかったと田村氏。3人の熱い想いが詰まったゲームとなっているようです。
会場のスクリーンには本作のために作成されたOPムービーが公開されました。日野氏は「これまではゲームもアニメもコンセプトを作る側でしたが、今回初めてNHNのスタッフの皆さんに何がしたいのかを聞く側にまわりました。セッションができていいOPができたと思っています」と満足げなご様子。
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続いてスクリーンには本作のキービジュアルが映し出されました。
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ご覧いただいてもわかるとおり、これまでの『イナイレ』とは違った雰囲気を感じます。まずタッチが柔らかめになっている点に注目。配色もバリバリな原色というわけではなく、落ち着いた雰囲気です。主人公が後ろにいるというのも不思議な感覚です。
「円堂君の位置に注目」と吉野氏。映画などのポスターにおいて、円堂君の位置は敵の位置。「本作は自分だけのイレブンを作れるので、他のユーザーの円堂君が自分のチームの脅威として立ちはだかる可能性もあるので、このようなビジュアルになりました」とのこと。ビジュアルからも大人の『イナイレ』感が伝わってきます。田村氏は「セリエA等のポスターを意識している」と語りました。
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また楽曲にも思い入れが込められており、テーマソング「王者の魂」は本作のために新規に書き下ろされています。加藤氏の願いでOPおよびテーマソングの作成が決まったそうで、「やるからには本物にしなければならない」という強い思いがあったそうです。
ちなみに楽曲の候補は2曲あったそうで、日野氏から加藤氏に「好きなほうを選んでいいよ」と言われていたのにも関わらず、勝手に決まって送られてきたという暴露話も飛び出しました。「見えない力で決まっていた(笑)」と日野氏。
それぞれの想いが詰まった「王者の魂」は5月28日(水)発売で、「アフロディ」と「グラン」のムービーアイコンのシリアルコードが付いてきます。(ちなみに「グラン」は円堂君に「好きだよその目」とラブコールするムービーなんだとか。こんなところも“大人の『イナイレ』”ですね)
本作の開発はレベルファイブが開発企画を行い、NHNがインフラ及びサービス設計を行ったとのこと。「とはいえ領土侵犯しながらワイワイやっていました(笑)」と吉野氏。「レベルファイブの本社は福岡で、わたしは東京オフィスにいたのですが、なかなかコミュニケーションが取りづらかったのです。そんな時吉野さんから「うちにこないか?」と誘われて。NHNさんのオンラインの運営ノウハウを学びながら楽しく開発しています」と田村氏。互いに足りない部分をおぎないつつ、楽しく開発をしてきた様子が垣間見れました。
最後に日野氏は「長年育ててきた『イナイレ』というコンテンツで、日本中の人と対戦するというのはずっとやりたかったことでした。ついに夢のゲームができるようになると思っています。『イナイレ』ファンの方も、ここで『イナイレ』を知った方も楽しめると思うので、ぜひ楽しんでください」と語りました。
「本物の『イナイレ』の血が流れている」と日野氏。『イナズマイレブン オンライン』は4月15日よりトライアルテストが開催され、ユーザーの意見を反映しつつ順次アップデートをしていく予定。今後の情報にも注目です。