主人公の若頭が所属する「宇佐組(うさぐみ)」をはじめ、「羽牟組(はむぐみ)」「久間組(くまぐみ)」「利須組(りすぐみ)」「根子組(ねこぐみ)」と、見ての通り、登場する組はすべて動物たちの組。しかも、かわいい動物です。しかし、カジノに出入りしたり、顔に傷があったりで、どう見ても任侠の世界。そんな『兎ファミリー 赤い屋根のおうち。』は、厳しい野生の世界で、動物たちがそれぞれの生き方を貫く、ゆるそうで実は硬派な育成ゲームです。
「宇佐組」の経営するカジノに、警察がやってくるところから始まる漫画は、バリバリの任侠物。他の組の動物が、警察にカジノのことを密告したのではと思い、うさぎがカチコミをかけようとするんですから、武闘派すぎます。漫画の内容と、見た目のかわいさのギャップがスゴイ! 私は、このギャップにやられて、漫画の先が見たくてたまらなくなりました。
しかし、漫画を読み進めるためには、どんどん他の組にカチコミをかけていかなければいけません。さすが武闘派うさぎ! ステージという名の組を襲撃して、他の組の動物たちと戦い、勝っていくことで漫画が進んでいきます。負ければ、漫画の解放はナシ。と言うことで、うさぎを育てて、強くしてステージをクリアしていくことになります。
うさぎは、「にんじん」を食べさせて育てていきます。どんどんにんじんを与えて、レベルを上げましょう。赤い屋根のおうちで、画面下部のにんじんをタップすれば、にんじんがうさぎ目がけて飛んで行き、うさぎがもぐもぐ食べます。もぐもぐする若頭うさぎが、とてもかわいいです。レベルは、画面上部に表示されている「にんじんバー」がマックスになればアップ。レベルアップとともに、体力が上がったり、新しい武器が手に入ったりします。
にんじんは、他の組が襲撃してくる「戦闘」、にんじん畑でにんじんを収穫する「畑」、にんじんをかけたスロットの「おしごと」で手にいれることができます。
うさぎの育成は、にんじんをどれだけ集められるかにかかっています。戦闘は30分に一回、スロットは運頼みなので、効率良くにんじんを集めたいなら、「畑」がオススメ。1本1本タップで収穫していくので、地道な作業になりますが、確実ににんじんが手に入ります。にんじんは、抜けばどんどん生えてくるので、気力が続く限り収穫できるのでナイスです。
任侠物とはいえ、戦いだけでは生き残れません。手堅くにんじんを稼いでいくのも、任侠の世界には必要です。にんじんを抜きまくって、戦いで荒んだ心を癒やし、レベルを上げてください。
漫画の内容が、かなり渋い任侠物になっています。カチコミは、相手を斬っても内臓が飛び出るわけではなく、綿が飛び出るマイルドな表現。ぬいぐるみ的なキャラクターにマッチしていて、かわいいです。このかわいさと渋い任侠物というギャップのある組み合わせが魅力的で、うさぎの育成に力が入ります。気になるのは、広告の位置。誤タップしやすい位置に配置されています。しかし、漫画の楽しさは本物! うさぎの育成も楽しくできます。任侠物や育成ゲームが好きな方は、ぜひプレイしてみてください。
『兎ファミリー 赤い屋根のおうち。』は、好評配信中で価格は無料です。
(C) G-GEAR
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ファミコンのA/Bボタンが四角だった頃からのゲーム好き。最近はAndroidにご執心。のんびりライターとして活動しながら、ゲームをプレイ中。ときどきすれ違いを求めて、3DS片手に福岡を徘徊しています。
Twitter:@sakaroll