「A Collection of Ideas」と銘打たれた特別展では、MoMAが選んだここ数十年の革新的なデザインが取り上げられており、ビデオゲームだけでなく、おなじみの「@(アットマーク)」や「グーグルマップ」のピンなど、様々なデザインが作品として紹介されています。
日本のタイトル以外では、『マインクラフト』『テトリス』『アステロイド』といった往年の名作から近年のヒット作までが幅広く並べられています。さらには、世界初の家庭用ビデオゲーム機であるマグナボックス社の「オデッセイ」も見ることができます。
それぞれのゲームは特別にデザインされた筐体と共に展示されており、実際にプレイすることが可能です。
MoMAにはゴッホの名作「星月夜」を始め、アンディ・ウォーホルやピカソなど著名な芸術家の作品が常設展示されています。2012年に同美術館がゲームの収蔵を開始した際には、アート界を中心に衝撃が走り、激しい議論を巻き起こしました。「ビデオゲームはアートではないため、MoMAが所蔵すべきではない」という数々の意見に対し、MoMAのシニアキュレーターであるパオラ・アントネッリ氏は「ビデオゲームはアートであり、デザインでもある」と反論し、近代美術におけるゲームのインタラクションデザインの重要性を説いています。
いずれにしても、日本のタイトルを含む多数のビデオゲームがMoMAから評価を得たことは、ビデオゲームがひとつの芸術として受け入れられつつあるという風潮のように見受けられます。
この特別展は、2015年1月11日まで開催されている予定です。なお、現在MoMAでは、ユニクロがスポンサーとなって毎週金曜日16時から20時までの入館料が無料になる「ユニクロ・フリー・フライデー・ナイト」を実施しています。
ニューヨークを訪れた際に、MoMAで世界中の人々と『ストII』対戦に興じてみるのはいかがでしょうか。
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