引き続き取り上げる話題は、アニメ「機動戦士ガンダムUC」です。
ファイナルエピソード「機動戦士ガンダムUC episode 7 虹の彼方に」上映・配信記念として勝手にお送りしている緊急号外【そそれぽ】。前編では「機動戦士ガンダムUC」の作品の魅力を中心にお伝えしてきました。
しかし!
それでもまだまだ語り尽くせない「ガンダムUC」の魅力。後編ではゲームメディアサイトらしくゲームに関する話題なども交えてがっつりと語り尽くしたいと思います!
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「ガンダムUC」のアニメ化が発表されて以来、「ガンダムUC」のモビルスーツが登場するゲームはかなりの種類発売されています。PlayStation Storeでのアニメ先行配信日は、2010年2月20日。アニメの公開前からすでにゲームに登場しているケースもあり、アニメの公開以降はさまざまなゲームタイトルに「ガンダムUC」の機体が参戦しています。以下、主要なゲームを一覧にまとめてみましたので、まずはご覧ください。
【2009年】
・3月18日 機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT[アーケード]
・12月3日 機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS[PSP]
【2010年】
・9月28日 機動戦士ガンダム エクストームバーサス[アーケード]
・6月17日 SDガンダム カプセルファイターオンライン[PC]
・11月25日 SDガンダム Gジェネレーションモバイル ネスクトユニバース[i-mode]
・12月15日 SDガンダム Gジェネレーション タッチ[iOS]
・12月16日 ガンダム無双3[PS3/Xbox 360]
【2011年】
・2月24日 SDガンダム Gジェネレーションワールド[Wii/PSP]
・3月10日 SDガンダム Gジェネレーションモバイル ネスクトユニバース[EZweb]
・3月24日 ガンダム ザ・スリーディーバトル[3DS]
・4月1日 SDガンダム Gジェネレーションモバイル ネスクトユニバース[Yahoo!ケータイ]
・8月25日 機動戦士ガンダム 新ギレンの野望[PSP]
・12月22日 SDガンダム Gジェネレーション3D[3DS]
・12月1日 機動戦士ガンダム エクストームバーサス[PS3]
【2012年】
・3月8日 機動戦士ガンダムUC[PS3]
・4月5日 機動戦士ガンダム エクストームバーサス フルブースト[アーケード]
・9月27日 SDガンダム Gジェネレーションオーバーワールド[PSP]
【2013年】
・4月11日 SDガンダム Gジェネレーションフロンティア[iOS/Android]
・6月27日 ガンダムブレイカー[PS3]
・12月19日 真・ガンダム無双[PS3/PS Vita]
・10月31日 ガンダムブレイカー[PS Vita]
【2014年】
・1月30日 機動戦士ガンダム エクストームバーサス フルブースト[PS3]
・3月6日 機動戦士ガンダム エクストームバーサス マキシブースト[アーケード]
・4月10日 第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇[PS3/PS Vita]
ザッと振り返ってみても、これだけの数が並びます。先ほど書いた通り、アニメ化される前からゲームに登場しているあたり、ガンダムファンの期待が非常に大きかったことと、他のガンダム作品との親和性の高さがうかがえます。
また、どの作品も「ガンダムUC」の全てを網羅しているわけではなく、最新の参戦作品である『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』でも「episode 4」までのストーリーしか描かれていません。ファイナルエピソードを迎えたことで、今後発売されるゲームで全てのエピソードが網羅されていくかもしれません。
■いろんな会社が動かすユニコーンガンダム
ゲームの発売元は、基本的にバンダイナムコゲームスですが、開発は外部が行っていることも多いガンダムゲーム。『VS』シリーズを築き上げたカプコン開発の『ガンダムVS.ガンダムNEXT』。爽快なアクションならお手の物、コーエーテクモゲームス開発の『ガンダム無双』シリーズ。そしてロボットゲームと言えばココ、フロム・ソフトウェア開発の『機動戦士ガンダムUC』。豪華なメーカーがそれぞれガンダムゲームを開発し、それぞれの味を持った「UC」が登場するわけです。
中でも、2012年に発売されたフロム・ソフトウェア開発のPS3ソフト『機動戦士ガンダムUC』は、他の作品と違い、「UC」だけを扱った単独ゲームとなっており、アニメのepisode1~3に準拠したストーリーが展開。さまざまな登場キャラクターの視点で、episode1~3の時間軸を体験するゲーム内容に加えて、当時、アニメ未登場機体もゲスト参戦したりと、「UC」ファンにはグっと来る内容となっていました。ぜひepisode4以降を描く続編を期待したいですね。
アニメにおける物語の完結を迎え、今後も「ガンダムUC」のモビルスーツたちは「ガンダムゲーム」に多数登場し、活躍してくれることでしょう。
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過去の作品のモビルスーツそのものや、過去のモビルスーツから派生・発展したモビルスーツが多数登場する「ガンダムUC」は、ガンダムファン、その中でも特にモビルスーツが好きな人にはたまらないと思います。
『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズの「開発・設計」の感覚で、モビルスーツの歴史を辿ることができます。例えば、「クシャトリヤ」は、「機動戦士ガンダムZZ」に登場した「クイン・マンサ」を小型化し、発展させたモビルスーツです。頭部がジオン系の「モノアイ」に変更されていたり、モビルスーツを見るだけで、その背景にあるものまで見えてきます。
例えば「デルタプラス」は、「機動戦士Zガンダム」に登場した「百式」の発展形、あるいは完成形とも言うべきモビルスーツです。搬入されたばかりの「デルタプラス」を見た「バナージ」の友人、「タクヤ」はそのモビルスーツのシルエットから「百式だーっ!」と声をあげています(笑)。
この2つのモビルスーツは、物語の中でもかなり活躍する“目立つ”機体ですが、一瞬しか出てこないような“目立たない”機体も、過去作からそのまま登場するモビルスーツ、あるいは発展形のモビルスーツがたくさん登場します。往年のガンダムファンには「episode 4」を強くオススメしたいです!(笑)現世に蘇った「タイガーバウムの夢」です!(笑)
■「UC」のモビルスーツから未来のモビルスーツへ
逆に、「ガンダムUC」に登場したモビルスーツから、以降の「宇宙世紀」につながるモビルスーツも登場します。
一番わかりやすいところでは主に地球連邦軍特殊部隊「エコーズ」が使用していた小型のモビルスーツ「ロト」は、20m級が主だって活躍し、大型化が進む宇宙世紀0090年代のモビルスーツの中でも、12m強と超小型。小型化が進んだ「機動戦士ガンダムF91」(宇宙世紀0123年)に登場するモビルスーツ「ガンタンクR-44」との共通点も非常に多く、この2機は、設定上でも開発した会社が同じ「サナリィ社」となっています。
また、「ガンダムUC」直後(宇宙世紀0100年代)のストーリーを描いた富野由悠季氏の小説「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」に登場する量産機「グスタフ・カール」も「episode 7」では映像作品で初めて登場しています。
こういった宇宙世紀のモビルスーツの過去や未来がさまざまに混在しているのも「ガンダムUC」の魅力の一面と言えそうです。また、今後は『Gジェネ』のようなシミュレーションゲームにおいて、これまでやや空白気味だった「逆襲のシャア」以降のモビルスーツの過去と未来をつなぐ重要な位置を占めていくと思います。「ガンダムUC」を観る際はそういった「モビルスーツの系譜」もぜひ楽しんでみてください。
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■人物名編
・アムロ・レイ
・シャア・アズナブル
・ブライト・ノア
・カイ・シデン
・レビル将軍
・ミネバ・ザビ
・ギレン・ザビ
・ベルトーチカ・イルマ
・ハサン先生
・ジョン・バウアー
■MS・MA・艦船名編
・ネェル・アーガマ
・ラー・カイラム
・ゾゴック
・ドラッツェ
・量産型キュベレイ
・レウルーラ
・ドゴス・ギア
・ドライセン
・スタークジェガン
・ガンタンクR-44
■用語・地名編
・サイコフレーム
・アナハイム・エレクトロニクス
・ダカール
・トリントン基地
・ロンド・ベル隊
・ザビ家
・Z計画
・ルナツー
・ルオ商会
・オーガスタ研究所
さて、いくつ「ピロリロリーン」ってなりましたか?10コ未満の人は、「機動戦士ガンダム」「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」あたりを観てからだと、より「ガンダムUC」を楽しんで観れると思います。
10コ以上の人は、観たほうがイイです!ニヤっとできるシーンがきっといくつも登場すると思います。20コ以上の人は、今すぐ観てください!(笑)観ないと後悔することになります。とにかく早く観てください!!
30コ、パーフェクトの人!筆者と一緒にメシ食いにいきましょう!(笑)
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
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「ガンダム」作品の醍醐味は、実は見終わったあとに残る感動・教訓・虚しさ・・・といったさまざまな感情だと思っています。その感情が見る度に(特に観たときの年齢や立場によって)変わることこそ、「ガンダム」作品が35年走り続けている理由だと思えるし、この「ガンダムUC」の5年間だと思います。何度観ても、新しい発見や違った感動が味わえます。
タチの悪いことに、その感想を誰かに語りたくて語りたくて仕方なくなるのも「ガンダム」だったりします(笑)。筆者はこうして、インサイド編集部と掛け合って、無理矢理語る場所を得ることができましたが(笑)。
富野由悠季氏の手掛けた「機動戦士ガンダム」はもちろん、さまざまな「ガンダム」作品の血が流れている「機動戦士ガンダムUC」。映画館で、ネット配信で、今後発売されるBlu-rayやDVD、あるいはレンタルDVDで、ガンダムファンの方に、ぜひぜひ観てほしいと思います。
最後に、「epidode 1~6」を観ている人は、特報映像で血を滾らせてお別れです!(観てない人はネタバレ注意!)
【機動戦士ガンダムUC episode 7 特報2】
YouTube 動画URL:http://youtu.be/dZqssDoR_Wo
【そそれぽ】緊急号外、前後編ともにいかがでしたでしょうか?次回は通常営業でゲームプレイレポートをお届けする予定です。どうぞお楽しみに!
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津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity