熱演飛び交うスペシャルスキットも終わり、声優陣が再びメインステージに。今回登場された12名の中には「テイルズ オブ フェスティバル」初出演の方もおり、その中からまずは草尾さんが紹介されました。
記念すべきシリーズ1作目の主人公クレスを演じた草尾さんは、「当時はシリーズ化するなんて考えてなくて、スタッフさんもみんな手探りでやってましたね」と懐かしく振り返りつつも、これまでフェスに呼ばれていなかったことを「ちょっと拗ねてました」と微笑みながらこぼし、会場の笑いを誘います。
この他にも初登場となったのは、「敵です!」と力強く自己紹介された森川さんに、フェス登場が5年ぶりとなるスタンの名パートナー・ルーティ役の今井さん。そして、初登場でありつつも、「この人が来てくれたおかげで、今年は最年長じゃありません」と小野坂さんが感謝(?)した大川さん。
なお小野坂さんが「大川さんはイベント大好きなんですよ」と語ると、大好きというのは言い過ぎだよと戸惑うものの、アピールすると来年も呼ばれますよと聞いた途端に「イベント大好きです!」と返す大川さんのお茶目な一面も垣間見えました。
『テイルズ オブ』ファンならば気になるあれやこれやを、「ビバ☆テイルズ オブ マガジン」にて集計したアンケートの結果が発表されました。『テイルズ オブ』と言えば、主人公とヒロインは外せない存在。そのパートナーたちの中で誰が「ベストパートナー」なのかを決める「ベストパートナーセレクション」の結果から、まず明かされます。
栄えあるベストパートナーに輝いたのは、「ルドガー&エル」。歳の差のある2人ですが、だからこそ「恋人」ではなく「パートナー」という響きにピッタリなのかもしれません。僅差で惜しくも2位となったのは「ロイド&コレット」。この結果に、当日会場には来られなかったもののコメントを寄せてくれた水樹奈々さんから、「『シンフォニア』が発売されて10年以上も経つのに投票してくださり、ありがとうございます」とお礼と感激の言葉が会場に届けられました。
また「ユーリー&エステル」には、「お姫様と元騎士という関係がいい」との声も挙がっており、騎士ではなく「元」騎士という表現へのこだわりに、声優陣が感心する一幕も。
続いてのアンケート結果となる「倒すのに苦労した強敵」では、「バルバトス・ゲーティア」が圧倒的な大差で1位に。理由は、「何度も現れて嫌になる」といったものや「アイテムを使うと強烈なカウンターが来るから」という、その強さや存在感が根強い印象となっている模様です。
こちらの部門の2位は「ユリウス」。ただしこちらは、「戦いたくなくて、泣きながらコントローラーを握っていました」という、ユリウスの魅力や関係性に注目した意見も寄せられ、集計結果の多様さを浮かび上がらせてくれます。3位には「ダオス」が食い込み、初代の貫禄を見せつけます。スペシャルスキットでも見せたダオスレーザーは、今も多くのファンに記憶されていました。
そして、本シリーズのプレイには欠かせない「お世話になった術技セレクション」では、2位の「ファーストエイド、3位の「ナース」をはじめ、ベスト10まで回復系がかなりの幅を占めました。攻撃系では、「秋沙雨」や「虎牙破斬」がランクインしています。
こちらで1位に輝いたのは「魔神剣」。本シリーズを象徴する技のひとつなので、誰もが納得の結果と言えるでしょう。アクションが得意でない方にとっては、遠距離から攻撃できるこの技に助けてもらった場面も多いのでは。全体的に、シリーズ初期から用意されているものが根強い人気を博する結果となりました。
既にお知らせさせていただきましたが、少しずつその内容が明かされている最新作『テイルズ オブ ゼスティリア』の本質が、更に明らかとなりました。人と天族が一体化し、天族が持つ属性を帯びた攻撃が繰り出せるようになる「神依」が、その戦闘シーンの映像と共に公開。画面上ではシームレスに一体化し、強力な技を放つ様子が描かれていました。一体化の演出なども挟まず、小気味よく一体化と離脱を繰り返しており、戦闘のテンポを崩さずに更なる爽快感を与えてくれるシステムになりそうです。
また本作のチャットシステムの画面も明かされ、バストアップよりも更にその全体像が分かる、腰から上の立ち絵が表示されました。これよりに、キャラクターのアクションがいっそう分かりやすくなりそうです。また会話の合間にはCGも飛び出し、やり取りの楽しさを大いに盛り上げる演出も用意されています。
加えて、TVスペシャル番組となる「テイルズ オブ ゼスティリア ~導師の夜明け~」の制作も明らかに。本編同様に、アニメーションはufotableが担当。最新作を待ちわびるファンは、こちらの番組で本作の発売前にその魅力に触れることができます。公開日などの続報が今から待ち遠しいばかりです。
この他にも、本作に登場するスレイとアリーシャのフィギュア化がいち早く決定。コトブキヤーとアルターが合同で制作に当たることも明かされており、ホビーメーカー2社による豪華なコラボーレーション実現します。
そして、『テイルズ オブ ゼスティリア』同様に注目を浴びている『テイルズ オブ ザ ワールド レーヴ ユナイティア』の最新PVも登場。こちらは現在Youtubeでも公開されているので、野暮な解説よりもその目で直接お確かめください。
YouTube 動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=cL05ZR_DF5g
「テイルズ オブ フェスティバル2014」のラストを飾るのは、昨年に引き続く「二人三脚」、「そして僕にできるコト」と、更に「Starry Heavens」、「Junction Punctuation Mark」、「61秒目のフラLetter 最後の初恋~コペルニクス的転回~」を歌い上げるmisonoさん。
「永遠なんてないと思っていたけど、みんなの中にあるテイルズへの想いは永遠なんだなと思いました」と語り、その気持ちを踏まえて作り上げた楽曲などを披露した後、misonoさんが大胆な提案を発言。それは、他のアーティストが歌う『テイルズ オブ』シリーズの曲を自分が歌うというものでした。
「多分、DVDにも入りません」と前置きし、今日限りのスペシャルメドレーとして「goodnight」、「~Progress~」、「Song 4 u」をその歌声に乗せると、これまで以上の歓声が沸き起こり、多くのファンへの嬉しいサプライズプレゼントとなった結果を迎えました。力を出し切ったmisonoさんが、名残惜しくも振り向いてステージを後にするものの、背中越しに送ったピースサインの印象がいつまでも会場に残ります。
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最後は出演者一同が登場し、楽しかったひとときが終わりの時を迎えます。声優陣はそれぞれ、『テイルズ オブ』シリーズに向ける想いや、「まだ続編を諦めていません」と出演作に対する熱意を露わとし、また「テイルズフェス」に関しても「来年も、5年後も、10年後も!」と、まだまだ続けたい意欲を一同が明かすとファンも最大の歓声を持ってその気持ちに応えつつ、2014年のお祭り初日が幕を閉じました。
6月1日は、「テイルズ オブ フェスティバル2014」の2日目が開催。今日だからこそ味わえる楽しさもまた飛び出すことでしょう。参加できる皆様はその喜びを噛みしめ、また惜しくも会場に足を運べない方は、おそらく開催される(と期待するばかりの)来年のフェスに向けて、今から準備を整えておきましょう。願わくば、誰のもとにも『テイルズ オブ』による楽しいひとときがあらんことを!
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