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警察と犯罪者の戦いを描いた『Battlefield Hardline』。発表前から噂されていたものの、ほとんどの人がフェイクだと疑っていたのではないでしょうか。今回、DICEは『Dead Space』を生んだ開発スタジオVisceral Gamesとタッグを組み、シリーズに新風を巻き起こしました。筆者はPlayStation 4版のクローズドベータテストに参加できたので、『Battlefield 4』との比較を行いながらご紹介します。
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ニュース風にアレンジされたロード画面。没入感を高めてくれます。
■ 純粋な撃ち合いが楽しめる戦場
結論だけ言うと『BF4』の基本システムを踏襲し、新ルールを導入した本作は、世界観を一新しただけのスピンオフ作品ではありません。『BF4』では、コマンダーモード、遠隔操作のEODボット、M224追撃砲など、ある意味、対戦型シューターにおいて不純な要素が盛り込まれていました。結果、多彩なプレイスタイルで楽しめるようになっているのですが、『Battlefield Hardline』では、そうした要素を撤廃し、純粋な撃ち合いが出来るゲームバランスになっている印象を受けました。
また、本作で導入された新ルール「Heist」と「Blood Money」は、試合展開がスピーディーに行われ、チームワークが良ければ5分程度で終わるので、時間がないプレイヤーでも気軽に行えるのです。結局、本作にハマってしまい、長時間プレイする事になってしまうのですが……。
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愛銃のソードオフショットガン、リロード中のゾクゾクがたまらない!
■ 本作の目玉「Heist」モード
Heistは、横転した現金輸送車を破壊して、中にある現金を奪い去り、目的地まで持って行くというルール。Rushモードにキャプチャー・ザ・フラッグを足したようなゲーム性となっており、最前線が二転三転するので、プレイヤーはスピード感ある行動が求められます。また、現金を手に入れ、目的地まで行こうとするとバリケードの中をくぐらないと行けないため、仲間との連携が必要になることも。まさに、このルールは『Battlefield Hardline』の顔でしょう。
筆者は、警察側となって、現金輸送車の近くに遠隔爆弾を設置するプレイスタイルが好きです。犯罪者側は、爆弾の恐怖でおののき、現金輸送車に近づくのを止め、爆弾魔を探そうとします。そこで持ち出したのは、ソードオフ・ショットガン。二発しか発射できませんが、最高の威力を誇り、遠くの敵すら倒せてしまう優れもの。「俺がルールだ」と言わんばかりに、次々と敵をぶっ飛ばすスタイルは警官である事を忘れてしまいます。
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手に入れたスコアでアンロック!やっぱ、お買い物は楽しい!
■ 進化したアンロックシステム
本作では、取得したスコア(ドル)を使う事で、アイテムをアンロック出来ます。『BF4』では、特定の条件を満たさなければ武器や装備を手にする事が出来ませんでしたが、最初からお目当てのものをアンロックできるのは嬉しい仕様。
また、所定の位置からお金を盗み出す「Blood Money」モードを遊べば、スコアが簡単に稼げられるので、アンロックがわずわらしいと感じるプレイヤーに優しいゲームバランスとなっています。
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4つのクラスから選択可能。筆者のお気に入りはENFORCER。
■ 『Battlefield 4』との違い
UIの雰囲気が変わったり、若干、仕様に変更が加えられているものの、操作性やLevolutionなどの基本システムは『BF4』と変わらないので、シリーズファンは簡単に馴染めます。さらに、ジップラインやグラップリングフックを導入した事で、ヘリを介さず、立体的な行動が可能に。『BF4』を遊び尽くしたプレイヤーも夢中になれるはずです。また、敵に倒されても復活可能なRevivalというアイテムのおかげで騙まし討ちが出来るようになったのも特徴。これらを駆使すれば絶大な戦果を挙げられるでしょう。
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ISIMURA!ステージにはユーモアがたくさん!
■ 細けぇこたぁ良いんだよ!本作独自の世界観?
気になった点といえば、警察官と犯罪者の仕様や装備が変わらない事です。警察官がベースボールバットで敵を殴り殺しにかかったり、かと思えば犯罪者がスタンガンで相手を痺れさせ、手錠で拘束出来たりします。警察官なら警察官の、犯罪者なら犯罪者特有のスキルが欲しいと感じました。さらに、対戦ステージの「High Tension」は、高層ビルが立ち並ぶ都市にも関わらず、一般市民が一人もいないゴーストタウンとなっています。『BF4』の場合、おそらく軍が非難させたであろうと納得出来るのですが……。ただ、筆者がプレイしたのはあくまでクローズドベータテスト。これらは改善されるかもしれません。
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本作で導入されたジップライン。これで敵を攻撃できたらなー
『Battlefield Hardline』は『Battlefield 4』の良い所はそのままに保ちつつ、ケイドロ要素で新たなゲーム性を確立しています。今回のベータテストでは、本作の全貌を伺うことは出来ませんでしたが、ポテンシャルを感じることは出来ました。新たな要素、キャンペーンモードの詳細などの続報を楽しみにして待つばかりです。