麻布中学・高校を経て、東京大学理Iに入学。同大学工学部4年次には、バイオマテリアル研究の成果論文が国際学会でポスター賞を受賞。そんな、エリート街道まっしぐらのときど氏が選んだ職業は、なんと「プロゲーマー」でした。
本書「東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない」は、ゲーム業界でその名を知らない者はないときど氏が、ゲームと出会い、とある挫折を経てプロ入りの決意に至った出来事から、さらにプロ入りしてから「理論」という最大の武器を手放すことにした経緯まで、これまでの歩みを語り尽した自省と開眼の書となっています。
ゲームの攻略方法を勉強や研究に生かして成果を上げてしまうほどの優等生に、一体何が起きたのか。そして「なぜ東大を出てプロゲーマーになったのか」という問いへの答えが、本書にて初めて明かされます。
■序章より抜粋
「ときどは、強いけど、つまらない」
世界のゲーム大会における優勝回数が世界一の僕は、この言葉の意味を理解しようともしていなかったし、気にかけてもいなかった。
でも、人生はうまくできている。結局僕は、自分がつまずくとき、その原因はすべてこの一言にあったのだということを、自ら認めざるを得なくなったのである。
ゲームと聞いて、気軽なお遊びを連想してはいけない。現在ジムで体を鍛え、1日の練習は8時間以上、世界10数ヶ国の大会を渡り歩くときど氏の言葉は、さながらアスリートのそれである。
本書のサブタイトルは「論理は結局、情熱にかなわない」。
バリバリの理系出身でありながら、己の挫折や敗北を乗り越え、「情熱は論理を凌駕する」と言い切る彼は、私たちに、心の奥にしまいこみがちな「情熱」の価値を教えてくれる。
■目次
序章:職業、プロゲーマー
第1章:空気は読めないがゲームはうまかった日々
第2章:東大で研究に没頭、そして転落
第3章:大学院を辞め、プロゲーマーになる
第4章:プロ以降―情熱は論理に勝る
終章:いい人だけが勝てる世界がある
■商品情報
・発売日:2014年7月16日(水)
・判型:新書判並製
・定価:760円(税別)
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日本人で初めてプロゲーマーとなり、またその実力により名を馳せている梅原大吾氏が、「真っ暗闇だったゲーム業界に、東大卒が来た。その決断力が、ときどの強さの理由だ」との推薦文を寄稿しています。同じ道を歩むライバルも後押しする「東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない」、興味を抱いた方は7月16日の発売日をお忘れなく。
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