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アメリカで生まれたのに、北米では発売されなかった5本の版権ファミコンゲーム

この手の作品ではライセンス契約の内容により特定の地域では発売されない、また失効により販売が終了してしまうという事態がときおり発生しますが、海外メディアが米国内で発売されなかったそんな版権ファミコンゲーム5本をピックアップしました。

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アメリカで生まれたのに、北米では発売されなかった5本の版権ファミコンゲーム
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コミックやアニメなど第3者が権利を有する原作をテーマにした版権ゲームたち。この手の作品ではライセンス契約の内容により特定の地域では発売されない、また失効により販売が終了してしまうという事態がときおり発生しますが、海外メディアが米国内で発売されなかったそんな版権ファミコンゲーム5本をピックアップしました。

これは1983年7月15日に発売されたファミコンを祝して海外メディアGame Informerがピックアップしたリスト。『ドラゴンボール』や『ウルトラマン』に『AKIRA』など、北米のファミコンにあたるNintendo Entertainment System(NES)で発売されなかった版権タイトルは数えだすとキリがありません。ということでGame Informerでは、アメリカで生まれた、あるいはファンが根付いている作品の版権ゲームであるものの、自国のNESでは発売されなかったものにしぼり5本をピックアップしています。

1. 『グーニーズ

コナミの2Dアクション『グーニーズ』はMSX版に続きファミコン版が1986年発売されました。1985年に公開された少年探検映画『グーニーズ』を題材とした作品であり、原作映画の製作国はアメリカ、映画の舞台もオレゴン州の田舎町です。同作をベースにしたアーケードゲーム『VS. The Goonies』は北米で展開されたものの、NES向けには販売されていません。しかしその後、続編『グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦』だけが『The Goonies 2』として北米でもNES向けに発売され、初代が存在しないのにいきなり続編が発売されるという奇妙な現象が北米のNESでは発生しました。情報交換の手段がとぼしかった当時の環境を考慮すると、北米のNESプレイヤーたちはなぜIIがいきなり発売されるのか不思議でしかなかったことでしょう。

2. 『キングコング2 怒りのメガトンパンチ

こちらも1986年にコナミより発売されたファミコン向けのアクションゲーム。原作はモンスター映画『キングコング』の続編である『キングコング2』(原題『King Kong Lives』)です。こちらも発売されたのは日本国内のみでNES上ではリリースされておらず、また同じくコナミが開発したMSX向けのタイトル『キングコング2 蘇る伝説』も日本国内のみでの発売に留まっています。なお原作映画『キングコング2』は初代で死んだかに見えたキングコングと新たに登場したレディーコングがイチャラブするというチープな内容の作品で、当時の批評家たちからは低評価を浴び駄作の烙印を押されていました。

3. 『トランスフォーマー コンボイの謎

正確には当時のタカラトミー(旧タカラ)が生み出した作品であるものの、米国の玩具企業Hasbroが販売した結果アメリカで大ヒットし、後に逆輸入される形で日本に帰ってきた『トランスフォーマー』。タカラの第1弾ファミコンゲームとして1986年にリリースされた『トランスフォーマー コンボイの謎』は、幸か不幸かアメリカでは発売されていません。開始数秒で死ぬ展開、あまりにも理不尽なループ面などでクソゲーの烙印を押されている同作ですが、Game Informerでは「このゲームをプレイしていないという事実があるなら、それは君の人生において最高の出来事の1つだ」と伝えており、同作を悪名高く容赦無い2Dアクションだと紹介しています。

4. 『スター・ウォーズ

『スター・ウォーズ』と名付けられたゲームは星の数ほど存在しますが、1987年に合併前のナムコがリリースしたファミコンソフト『スター・ウォーズ』はアメリカでは発売されませんでした。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』を題材にしたはずの同作。しかしステージ上ではなぜか黒髪で表現されたルークが序盤からライトセーバーを振り回し、ハン・ソロが登場していないのにファルコンを運転し、各ステージの最終部にはボスとして謎の「○○ベイダーシリーズ」が待ち構えています。サソリに変身するサソリベイダーなどは国内のみならず海外の『Star Wars』ファンからも謎の設定として認識されているようです。

5. 『ガーフィールドの1週間

日本国内ではそれほど知名度がないものの、米国内では新聞に掲載されているコミックとして知られ根強い人気を誇る漫画家Jim Davis氏の『ガーフィールド』。『ガーフィールドの1週間』は同作を題材にした作品で、販売は『シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』などをリリースしていたトーワチキが担当していました。前4作品と比較すると、原作の『ガーフィールド』があまり知られていない国内では発売され、大人気である米国にて発売されていないのは興味深い構図です。海外ではNESにて発売されなかった理由として、北米や欧州にて版権の問題があった、あるいはゲーム自体の出来が悪かったなど予想が挙げられています。
《ishigenn》
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