最近ではValveの技術者による「舌を使った入力装置」が一部で関心を集めましたが、Kickstarterにて、さらにその上をいくようなコンセプトの異色ゲームコントローラープロジェクトが立ち上げられています。
「Skea(Smart Kegel Exercise Aid)」と銘打ったこのデバイスは、女性を対象に、骨盤底筋の機能低下に伴う排尿障害や臓器下垂などを予防する目的で、ゲームを遊びながら気軽にトレーニングが行えるというもの。下の図や動画を見れば使い方は一目瞭然ですが、体内に挿入するその形状は、もはやゲームコントローラーではなく医療機器です。

Skeaは、『Alice in Continent』というスマートフォンの専用ゲームアプリと連動しており、プレイヤーがデバイスを挿入した状態で骨盤底筋に力を加えることで、画面上のキャラクターがジャンプする仕組み。ゲームはいわゆるランナー系で、主人公のアリスがウサギを追いかけたり、アイテムを集めたり、障害物を避けたりします。デバイスにはゲームの動きに合わせたリアルタイムバイブレーション機能も備わっているのだとか。

開発を行うのは、中国・北京を拠点とするスタジオLinkcube。Kickstarterページの概要によると、在籍メンバーはMITの高分子科学者やインペリアル・カレッジ・ロンドンの物理学者らで構成。世界で半数以上の女性が生涯にいちどは骨盤底筋の機能障害を患っているとの研究結果があり、これまで時間がかかり退屈だったその予防トレーニングを、楽しみながら簡単に行えるようにしたいと考えているそうです。

Skeaは現在もKickstarterで資金提供者が募られており、2014年12月の出荷を目処に、これから試作品の製造やゲームプレイベータテストを実施していくということです。
記事提供元: Game*Spark