
7月31日にPlayStation Vita版が発売される、ユービーアイソフトの新作ファンタジーRPG『チャイルド オブ ライト(Child of Light)』。
海外産のゲームでありながら、懐かしい日本のRPG(JRPG)にインスパイされた作風が、国内外で高く評価されているタイトルです。この度、PS Vita版の発売に合わせて、地下アイドル「仮面女子:アリス十番」のリーダーで、その中のユニット「ゲームガールズ」にも“RPG担当”として所属する、桜のどかさんにゲームをプレイしてもらい、話を聞いてみました。
――では、まず簡単に自己紹介をお願いします。
桜のどか: 私は、仮面女子 アリス十番のリーダー、桜のどかです。秋葉原の常設劇場P.A.R.M.S(パームス)で、毎日365日間ライブをしています。実は私、とにかく隠れゲーマーだったんです。子供の頃から本当にゲームが大好きで、親に怒られても毎日毎日ゲームをやり続けていて、学校に遅刻したこともあります。最近やっと表立ってゲーム好きだと言えて、今は存分にゲームをやらせていただいています。
――最初にゲームに出会ったのは?
桜のどか: 一回り年の離れた姉がいて、初期ファミコンのマリオをやっていたんです。それを見ているうちに面白くてゲームに惹かれていきました。
――RPGジャンルがお好きということですが、そのきっかけは。
桜のどか: いちばんハマったのは『ファイナルファンタジー』で、最初に出会ったのは『FF4』くらいです。そこからRPGの冒険する楽しさを知って、『FF』シリーズを遊び続けています。あとは『ドラクエ』シリーズも。最近では、PS4の『NAtURAL DOCtRINE』にすごいハマってプレイしています。
――「冒険する」という以外で、RPGの好きなところは?
桜のどか: 世界観に入り込めるというところと、キャラクターたちにも個性があって、みんなで同じ目標に向かって進んでいくところ。最初は弱かったキャラクターが、だんだんレベルアップして、装備も強くなって、何十時間もかけて積み上げていく感じが好きです。

――さて、今回 桜さんには、ユービーアイソフトのRPG『チャイルド オブ ライト』の、新たに発売されるPS Vita版を事前にプレイしてもらいました。どれくらい進みましたか?
桜のどか: 実は、ものすごいやり込んで全部クリアしてしまいました。主人公オーロラ姫の見た目もこんなふうに変わっています。
――普段ライブや稽古で忙しいと思うのですが、がんばりましたね。
桜のどか: とても楽しかったので、寝る間を惜しんで、電車の移動中だろうと公演の待機中だろうと、ずっとプレイしていて、マネージャーにも「おまえどれだけゲーマーなんだ」と言われたくらいでした(笑)。PS Vitaなので、とにかく手軽でいつでも遊べるのが良かったです。
――『チャイルド オブ ライト』をプレイした第一印象、最初にいちばん感じたことを教えてください。
桜のどか: はじめてプレイしたときは、ビジュアルの美しさにびっくりしました。PS4版も前に見たことはあって感動しましたが、PS Vitaの小さい画面でもこんなにキレイに映るんだなと。特に、光の表現だったり、細かい木の影だったり、そういった自然の描写がすごく美しくて驚きました。

――『チャイルド オブ ライト』は、ユービーアイソフトのカナダやフランスのスタッフによって開発されていて、彼らが昔から好きだったという日本のRPG(JRPG)にインスパイアされたと言われています。桜さんが実際に遊んでみて、そうした点は感じましたか?
桜のどか: そうですね。ストーリー自体、「悪を倒す」「呪いをだんだん解いていく」という、昔の日本のRPGにあったような王道の展開で、懐かしい気分になりました。あとは、戦闘システムもウェイトゲージがあったりして、日本のゲームらしいと思いました。
――主人公のオーロラは、桜さんから見てどんな存在でしたか。
桜のどか: オーロラは、お父さんのことが大好きなお姫様で、最初はとても少女的な考えを持っていたのが、ストーリーを進めていくうちに、だんだんと強くなっていくのが分かるんです。オーロラが出会う仲間たちは、はじめはマイナス思考だったりするのですが、彼女が手を差し伸べてあげるところが、成長してるんだなって感じられます。
――他に気に入ったキャラクターは?
桜のどか: どれも好きなんですけど、特にネズミのロバートが好きです。可愛いのにビジネスライクで、言ってることはシビアなんですよ。ちょっと細かい点ですが、戦闘中にロバートが攻撃を受けて倒されてしまった時に、「チュウ!」って鳴くんですよ。それがもう可愛くて(笑)。それと、イグニキュラスもちょっと生意気な時があるけど可愛いです。イグニキュラスはタッチパネルで簡単に指示を出せるのが良いですね。

――ゲームを最後まで遊んでみて、ストーリーや世界観はどうでしたか?
桜のどか: すごくあたたかくてやさしい気持ちになりました。呪いを解くために、色んな仲間たちが一緒に手を組んで戦い、その中でまた困っている人がいて、小さい冒険や脇道もあったりして、クリアした時に、ほんとにためになったんだなと感じました。あと音楽も、鳥のさえずりだったり、オルゴールだったり、自然の音が使われていて癒やされました。
――RPGとしての作りや戦闘システムの出来は。
桜のどか: 戦闘は、キャラクターのレベルに見合った敵が出てくるので、難しすぎず、でも簡単に倒せません。ボスキャラになってくると結構手強くて、ゲームオーバーになることもありました。武器にオキュライ(付加)を付けて属性を変えたりできるので、一筋縄ではいかない敵がいても色々工夫できる楽しみがあります。自分のアレンジができるのはハマる原因だったりしますね。あと気に入った点としては、世界の広さ、でしょうか。マップの意外なところに入れてアイテムが隠されていたりとか、脇道がたくさんあって、メインストーリー以外の楽しみが多くありました。
――そういう脇道やサイドストーリーも結構探索したんですか?
桜のどか: めちゃくちゃしました(笑)。全部見つけないと気が済まない性格なので。

――『チャイルド オブ ライト』は女性のプレイヤーでも遊べそうですか?
桜のどか: ぜんぜん遊べます。むしろ女性の方におすすめしたいと思いました。女性の方がとっつきやすいRPGって余り無いと思うんですよ。戦闘メインだったり男性が好きそうな世界のゲームってすごく多いので。『チャイルド オブ ライト』はビジュアルもかわいらしいし、世界観もおとぎ話のファンタジーで、ディズニー映画が好きな人は絶対気に入ると思います。
――どんな人に『チャイルド オブ ライト』をおすすめしたいですか?
桜のどか: ……世間に疲れた大人、ですかね。もちろん子供たちも遊べますが、どちらかいうと大人向けだと思うんですよ。ストーリーも、会話やシチュエーションもちょっとシリアスで、「あ、そんなこと言うんだ」っていうところがありました。それだけに、オーロラや仲間たちが誰かを助けたりした時は、ものすごく達成感あります。社会に疲れきっている大人の方はきっと癒やされると思います。
――わかりました。本日はありがとうございました。
