毎年の夏・冬に行われる「コミックマーケット」では、多様なジャンルの作品が出展されており、さまざまな人が来場しています。今回はドコモ・インサイトマーケティングの「モバイル空間統計」(NTTドコモの携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される、人口の統計情報)と、角川アスキー総合研究所の「メディア・ライフスタイル調査2014」(メディアやコンテンツ、消費動向、ライフスタイルに関する1万調査データ)によりどのような人が来ていて、どのような属性を持っているのかを分析しています。
詳細なデータはインフォグラフィックスに掲載されていますが、結果の要点は以下のようになります。
コミケ当日の日中、都内で最も人口が集まるのは東京ビッグサイト
昨年12月29日~31日の「コミックマーケット85」の例では、12月29日午前11時の時点で、都内で最も人口が多いのは東京ビッグサイトだった(新宿の3倍以上)。一方で、同日でも夜になると、ビッグサイト周辺からはほとんど人がいなくなり、新宿や池袋といった繁華街に人が集中(ビッグサイトから新宿に移動しているわけではない)。それが翌日になると、再びビッグサイトに非常に多くの人が集まってくる。
3日間のうち、初日は男女拮抗も、2日目以降男性比が増加
同じく「コミックマーケット85」の例では、初日、12月29日の男女比はほぼ同数だったのが、30日、31日になるにつれて、女性が減少し、男性比率が非常に高くなった(全体の男女比とは異なる可能性あり)。3日間に出展するサークルの構成、ジャンル等によって、こういった現象が起きていることが想像できる。
コミケ女子に特徴アリ! ガラケー、ニコ動、カラオケ(アニソン)好き
コミックマーケットに参加している20代男女を、一般の20代男女と比較・分析すると、かなり異なる部分があることがわかった。とくにコミケ女子(コミケに参加する20代女性)は、意外とガラケー率が高い、男子と同等にネット動画、とくにニコ動を鑑賞する、ディズニーランドが嫌いなわけではないが、むしろカラオケ(アニメ主題歌を歌う)や図書館が好きなどといった傾向が見られる。