Xbox OneはXbox 360同様にまず「エックスボックス」と発声することで音声認識モードに入るようになっており、その後に任意の単語を続けることでコマンドが成立します。プレゼンでは「エックスボックス、オン」の声でXbox Oneが起動。スタンバイになっていればテレビも同時に起動するようです。「エックスボックス、音声モード」と発声すると音声コマンドに対応したアプリや機能の名称の表示が白から緑色になったりと工夫が凝らされており、音声コマンドを忘れて困ることはなさそうです。ゲームプレイ時に「エックスボックス、クリップ」でプレイを録画できるのも嬉しいところ。一度に録画できる時間は30秒~数分程度とのことでした。
スナップとは、Windows 8にも搭載されている2つのアプリケーションを同時に表示させる機能のこと。音声コマンドなら「エックスボックス、スナップ」で利用できるXbox Oneのスナップ機能は、映像を見ながら友人とSkypeをしたり、YouTubeの攻略動画を参考にしながらゲームをしたり……ということが1つの画面で可能になります。ゲームプレイの手を止めることなく、そのタイトルで現在解除している実績を確認できるなど、音声認識と併せると利便性はさらに向上します。
また、プレゼンでは日本独自アプリの1つとして、第一興商との共同開発による「カラオケ@DAM」も紹介されました。DAMシリーズおなじみの「精密採点」機能も搭載されており、本格的なカラオケが楽しめるようになっています。配信時期は年内を予定。利用料金は1日300円(税抜)、1ヶ月1000円(税抜)とのことで、どうせ歌うなら1ヶ月というところでしょうか。専用のマイクは現在HORIが開発しており、こちらも詳細は未定ながら、一定期間の利用権を付けて2000円程度、という求めやすい価格を予定しているそうです。
実際に音声コマンドを体験した感想もお届けします。Xbox One本体&テレビの電源オンオフ、映像コンテンツの再生・一時停止などの各操作が手を使わずできるのはやはり魅力的。ただ、プレゼンの会場は個人の部屋と比べると広いからという理由もあってか、音声認識率は体感では6~7割というところでした。ただ、今回のプレゼンに使用されたのはまだ開発途中のモデルで、ロンチに向けての追い込みで8割程度まで精度を上げ、ロンチ後も音声コマンドの使用状況をクラウドで収集。使用頻度が高いコマンドに随時調整をしてさらに精度を上げていくとのことで、期待がかかります。
Xbox Oneといえば、5月14日にKinect非同梱のエントリーモデルを発表したのは記憶に新しいところ。日本発売にあたって本体購入を検討しているユーザーなら、Kinectを購入すべきか、迷っている方も多いのではないでしょうか。筆者の個人的感想を述べるなら「これはあってもいいな」というものでした。音声コマンドの使用状況が逐一収集されるというなら、ロンチから積極的に使うことで自分がよく使う音声コマンドを多少は優先的に調整してもらいやすくなるかも……という打算も多少入っていますが。
Kinectはあとからでも追加購入できますし、そもそも、一部のタイトルをのぞき必ずしも必要なわけでもありません。ただ、実際に音声コマンドを体験してみたらなかなか楽しく、精度がもう少し上がればかなり快適だろうという手応えは感じられました。そうした個人的感想を加味して、「Xbox Oneを買うならDay One エディションだよね!」という残暑に涼をもたらすダジャレを本稿の締めとさせていただきたいと思います。
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