!!この記事には大量のゾンビが含まれます。グロテスクな表現が苦手な方は、ご注意ください!!
11月15日(土曜)、千葉県印西市にある「東京サバゲパーク」において、我々ゾンビとニンゲンどもとの決戦「屍!!ゾンビ商事株式会社 夏子救出編」が行われました。
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同イベントは、我々ゾンビとニンゲンとの間で行われる「体験型ゾンビイベント」。とあるブラック企業の社長が「社員をゾンビ化すれば24時間働かせても文句言われないし、人権もないから叱られない、ステキ!」と策略を巡らし、社員に特製ドリンクを飲ませるところからスタート(ムービー内)。ゾンビ化する薬を飲まされた元ニンゲン達がゾンビと化して、ドリンクを飲んでいないニンゲンを襲い始めます。その中で、社長の策略を知り逃げ出した同社の社員「夏子」を救い出す事が目的となります。
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彼女を美味しく食す事が我々の目的となるのですが、何しろ我々はゾンビ。襲えば襲うほどニンゲン側からゾンビ化する人数(?)も増え、有利になる一方。それではいけないと投入されたのが、DMMオンラインゲームから派遣された「特殊作戦部隊HOUNDS」と『感染×少女』から「波間七海」。この2者がニンゲンどもの協力者となり、我々ゾンビの行く手を阻みます。
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このHOUNDSの面々は、サバゲーチーム「PEACE MAKER」が主体となり構成。装備一式も統一感のあるもので、これがまた随分とかっこよろしい。作戦行動中以外では何度か「サバゲやろうぜ!」とお声がけいただくほどフランクで、ゾンビ冥利に尽きるってもんです。
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感染×少女の波間七海は、梶原みなみさんが担当。大学生だそうです。噛み付けないNPCキャラ的立ち位置なので、ゾンビ甲斐のない結果ですね。なぜ噛み付けないのか……!! 仕方がないので、看板の裏からこっそり覗いていたゾンビに襲いかかってもらい、そこを撮影しました。
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女優の梶原 みなみさん
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土曜の朝8時に集合という、殺ゾンビ的なスケジュールで始まったこのイベント。朝8時とか普段はやっと眠りについたくらいの時間なので、ほぼ寝ていない状態からのスタートでした。殺す気か!って感じです。見た目が「アレ」なハカセの誘導で集まり、バスに乗って、いざ出発。
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バスの中には「ゾンビ商事株式会社」への入社を希望するゾンビ志願者たちが32名乗車。この他にも現地組がいるので、かなりの大所帯と言えるでしょう。インサイドゾンビは2名。筆者ゾンビと栗本ゾンビが参戦。自ら進んでゾンビ化したいとか奇特な方々だと言わざるを得ません。世に未練はないのでしょうか。バスの車内では「アレ」なハカセが「ゾンビ心得」を伝授。大前提として、「最近の走り回るゾンビなどではなく、ジョージ・A・ロメロの精神を守れ」という言葉が耳に残っています。
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ルール上はニンゲン側も走れないので、これはもう紳士たる事を肝に命ぜよという事でしょう。その後、「喉が渇いたでしょう?」とハカセから手渡された栄養ドリンクを一気に飲み干し、疲れを癒やしたところで千葉県印西市にある「東京サバゲパーク」に到着! 入場したすぐのところにたむろするHOUNDSの方々に興奮しつつ、いよいよゾンビ化となります。
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ここで我々ゾンビ志願者は、異変に気付きました。体がプロのメイクアップアーティスト8人の手により、ゾンビとなっていくのです! きっと、先ほどのドリンクに何か仕掛けがあったに違いありません。こうして我々は、見事メイクによりゾンビ紳士・ゾンビ淑女として死体に生まれ変わったのです!
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そんな時間的・作業的に努力を重ねた我々ゾンビと違い、ニンゲンどもは昼ごろにゆっくり到着。ああ妬ましい。襲うしかねえだろそりゃ。と、ひとまず威嚇。ふはははどうだニンゲンども! 恐怖でションベンちびりそうだろ? と思ったのも束の間、彼らの目はある特殊なゾンビに釘付け。どこからオファーがかかったものか、そこにはグラビアアイドル・金髪ヒゲ少女と名高いレディービアードの姿が!
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桃色ゾンビナースと化した彼女(?)の姿はニンゲンどもに大好評で、大喜びされる始末ですよ。ああ妬ましい。ちなみにレディービアードさんのメイクは、是非本記事の写真で確認してください。特殊メイクは映画やゲームに携わるプロの手によるものなので、使用前使用後の違いに驚きますよ。また、レディービアードさんだけではなく、ゾンビ商事株式会社の部長なども高いクオリティのゾンビとなっていました。
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戦う前に精を付けねば戦えません。よって、我々ゾンビとニンゲンは一時休戦。互いに行列を作ってカレーの配給を待ちました。その姿はさながら戦時下の小国のよう。この日は「もうやんカレー」さんが臨時出張。この日だけ「初回という事で特別」だと思うのですが、なんと、すべて参加費で食べられて、おかわりできたという大盤振る舞いですよ。そりゃあね、ゾンビだってカレー食うでしょ。
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肉多めに見えるのは気のせいかも知れない。HOUNDS隊員に「そんなに食えるの!?」と言われましたが、ゾンビでも美味しく食べられるもうやんカレー! カレーは飲み物、何も怖くないよ! サラダもついてヘルシーだからね! ゾンビも友達! 怖くないよ!
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飯を食っても空腹が満たされない、それがゾンビの生きる道。ゾンビ道はいついかなる時も腹ペコなのです。従って、ニンゲンどもを美味しく食べようという気概に満ち溢れていました。そしてゾンビ化の進む夏子を、みんなで美味しくいただくのだ!!
ゲームのルールは簡単。フィールド内に散らばり、ニンゲンが腰に付けた「血袋」を2つ奪い取ればゾンビーズの勝利、という感じ。ニンゲン側の勝利条件は、一人でも多く生き残り、ヒントを解きながら「血清」を夏子に届ければ勝ちとなります。血袋を奪われたニンゲンは「感染者」となり、我々ゾンビの仲間入りとなるため、ややニンゲン側にきついルールですね。HOUNDSの存在だけが奴らの勝利の鍵となるでしょう。
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と、ここで残念なお知らせ。ニンゲンどもの一部が我々ゾンビに恐れをなして、待ち合わせ時間に来ず逃げ出したとの事。参加者が減ったため、予定を組み替える必要が出てきました。これによりさらにニンゲン側に不利に働く事となり、奴らは生き残りたくないんやろなあ、と思った次第。まあいいでしょう。狩るもの狩られるもの、その違いをその体に刻みつけてやる!!
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初戦。まずゾンビAチームが襲いかかります。ゾンビ参加者は皆さんかなり本気で、足を引きずる者や千鳥足の者、匍匐前進でニンゲンに近寄っていく者など多彩な顔ぶれ。あれよあれよという間に減っていくニンゲンども。ざまあねえ、まったく、ゾンビは最高だぜ! でも、HOUNDSのスナイパーが的確にゾンビを攻撃している……3点バーストの音も聞こえてくるし、恐ろしい戦場だぜ……。そして2戦目は筆者と栗本ゾンビが登場。もちろん襲う側。軽快にニンゲンどもを狩っていき、たくさんの血袋を奪う事に成功しました。
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それから続く戦闘は、バスを取り囲むゾンビたちの手から我々ニンゲンが見事逃げ出すというもの。
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なんの神の采配か、何故かゾンビからニンゲンへの転生を成功させた筆者+1は、今度はニンゲンとして参加しました。バスの中には感染×少女もいて、我々ニンゲンたちの手助けを開始。愛嬌を振りまきながら、血袋を亡くしたニンゲンたちに血袋を補給するという大役を担っていました。が、それをゾンビたちに奪われたりもして、ゾンビ(女)たちの中からも「カワイイ……」「……アレ、カワイイ」の声が。つくづく襲えない事が残念ですね!
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というのも、実は我々インサイド取材班、実は
復帰後初戦でゾンビになりました。
うわああああああああああまじかよおおおおあああああああああ!!
我々の所属していたチームはこの難易度の前に敗れ、わずかな生き残りを残すのみとなってしまい、望みは次のチームへと引き継がれたのです……。
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いよいよ最終戦。生き残ったすべてのニンゲンと、死に残った我々すべてのゾンビが大激突。バスの天井で仁王立ちするナースゾンビ・レディービアードと、高起動なハイスペックゾンビ、見た目がピカイチにグロい部長ゾンビなどの手を掻い潜り、ゾンビ化の進む夏子のための血清を見事ゲットしたニンゲンが現れ、ゲーム終了となりました。前回の失敗を踏まえ、HOUNDSが実に機能的に動いていた事が功を奏したようです。さすが、本気を出してくると怖い。ハンドガンで剥き出しの手足を打たれたナースゾンビ・レディービアードが切れてましたよ。「痛い!」って。
そして、夕日の沈む中、ゾンビたちの悲しいうめき声がいつまでもいつまでも響き渡っていました……。
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暮れなずむ中、「最多血袋所持者」と「ニンゲン側のメダル保持者」で表彰が行われる事に。ニンゲン側のMVPには、超絶ブラック企業・ゾンビ商事株式会社の社長から「不採用通知」が手渡され、ゾンビ側の最多メダル獲得者にはMVZ「最優秀ゾンビ」が送られて、見事「ゾンビ商事株式会社」への入社を果たしました。
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我々ゾンビは負けてしまいましたが、夕日を背に勝利を誓う部長の勇姿は、全ゾンビの心に残る事でしょう。
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いかがでしたでしょうか? 筆者自身もこの手のイベントへの参加は初めてだったのですが、十分に楽しめた上「ゾンビとして人を襲う」という従来得る事のできないタイプの快感を得られました。スタッフも「頭のイッちゃってるハカセ」を始め、ノリにノったものでした。メイクをするじ間、なりきりゾンビ度とあるてい度のハードルはありますが、個じん的な事 言えば、ゾンビ 参加が楽し と思 ます。
筆者もぞんびになた経け してたのしかたです
でもなんか とても かゆい かゆい
じぶんのかお ひどかたので 凹み また
かゆい
うま