『Civilization』シリーズといえば、古くからあるターン制SLGで、PCでゲームをするユーザーならば有名なタイトルと言えるでしょう。その特徴は文明を発展させる点にあり、先月発売された最新作『Sid Meier's Civilization: Beyond Earth』は、地球の人々を新境地に導きエイリアンの惑星を探索・植民地化して新しい文明を築いていきます。
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では、そんなターン制SLGのオンライン版とはどのような内容なのか。筆者が最初に『Civilization Online』の話を聞いたときは、まったくもって意味が分かりませんでした。というのも、担当者は本作をMMORPGだと言うのです。そもそも『Civilization』シリーズはターン制ですし、明白なゲームクリアだって存在します。MO形式の対戦や協力プレイならまだしも、MMORPGなんて……つまりどういうことだよ。そう思っていました。
そこで、「G-STAR 2014」で出展されていたチュートリアルデモと開発者のインタビューを元に、『Civilization Online』というタイトルがどのようなゲームなのか。それをお届けします。
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従来の『Civilization』は、自分が管理する全ユニットを神のように操作してきましたが、本作におけるプレイヤーは文明の1市民です。今回出展されたデモでは、「古代」「古典」「中世」「ルネサンス」の4文明を選択し、キャラクタークリエイトを体験することができました。
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外見の設定項目はかなり幅広く、体の各パラメーターを『PSO2』の様に数値とスライダーで設定可能。また、選択できるパーツも幅広く、日本人受けがいいキャラクターを作る事もできそうです。
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驚くことに、MMORPGな『Civilization Online』は、一週間でその世界がリセットされてしまいます。ゲーム内では、この流れのことを「セッション」と呼んでおり、プレイヤーは1セッション内で50クラフト分の「建設」と「戦闘の職種を開発」を行うことができます。キャラクターはセッション終了後にリセットされますが、セッション内での貢献と参加の度合いにより、キャラクターの市民階級がアップグレード。さらに、各セッションで「カルマカード」というアイテムを収集し、特殊なアクティブスキルをアンロックさせ、装備してキャラクターを強化することもできます。
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セッションへは、新規または進行中に関わらず直ぐに参加でき、自身のスキルや実力を問わず、貢献できる場所を見つけることが可能です。ギルドシステムも実装されており、セッションの参加有無に関わらず、プレイヤーは色々なソーシャルコネクションを持つことができます。
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「1週間だと短い」と感じられるかもしれませんが、実際には6,000年の壮大な時空スケールを体験することができます。その過程でプレイヤーは、石斧を振りかざす古代戦士から、近代兵器を武装するパラシュート部隊兵まで、一つの時代から次の文明の進歩を経験することになります。
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その過程は毎回異なる内容になるように設計されており、文明を発展させる無限の可能性を各プレイヤーが選択できるようデザイン。傷ついたベテラン戦士、世界遺産を造った建築家、さらには初のロケットを設計した科学者など、個々の経験はユニーク且つプレイヤーの選択に合わせて調整されていきます。
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クラフト要素以外にも、クリック形式のオーソドックスな戦闘を楽しむ事もできます。攻撃は通常とスキルの2種類があり、ジョブによって変化。また熊や飛行機といったユニットに乗ったり、防衛用の建物を建設することで、戦闘の幅が広がります。
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戦闘はPvE・PvPどちらも可能で、ライバルの文明都市を征服することも。ここで面白いのが、ある都市(あるいは個人)が核兵器を開発し、それで世界を滅ぼそうとしているとします。もちろんそれに賛同することもできますが、武力をもって制圧することもできるのです。因みに失敗すれば、そのセッションは核兵器にちなんだエンディングを迎えます。
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プレイヤーは常に新しい都市を築き、敷地内で建物を構築することができます。もちろん人手が多い程そのスピードは速く、他のプレイヤーと協力することで効率的に行えます。なお、建物の建設には材料が必要で、MMORPGの製作コンテンツの様に木や石から素材を入手します。
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より突っ込んだ話や本作に対する拘りなどは、後日公開予定の開発者インタビュー記事でお届けします。
『Civilization Online』は、11月24日に韓国で第二次クローズドベータテストを実施。国内展開は未定です。