『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、新生FFXIV)の韓国でのパブリッシングおよび運営を行うActoz Softブース内にて、吉田直樹氏にインタビューを行うことができました。
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パブリックデイ初日ということもあり、会場にはビジネスデイとは比べ物にならないほどのユーザーが参加。ものすごい熱気に包まれていました。そんななか、多くのユーザーとの写真撮影およびサインを手渡している人の姿を発見。
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「なんてファンサービスがあるゲーム開発者の方なのだろう」と近くに足を運ぶと、なんとそこにいたのは『新生FF14』のプロデューサーおよびディレクターの吉田氏ではありませんか。
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――G-STAR2014にはいつから参加しているのですか?
11月20日の初日から参加しています。
――G-STAR自体の参加ははじめてでしょうか?
はい。今回はじめてこのゲームショウに足を運びました。
――韓国での展開について、数あるパブリッシャーの中からなぜ「Actoz Soft」を選ばれたのでしょうか
正直言いますと韓国のいろいろな会社さんからオファーを頂きました。みなさまご存知の大手の企業さんからも声をかけてもらっていたのですが、「Actoz Soft」の「情熱」がすごかったんです。
――と、いいますと。
ゲームをパブリッシングすること自体はビジネスなのですが、それと同時に運営ではあるので「どれだけそのゲームを知っているか」「どれだけそのゲームを好きか」。きちんとプレイヤーの方々の気持ちを理解できないと、ちゃんとした運営ができないと考えてます。また、ゲームが好調な時はいいのですが、「何か問題があった時にどれだけ動いてくれるのだろう?」と考えると、Actoz Softの情熱を見て、ここの企業にしようと決めました。
――なるほど。『新生FFXIV』に対する情熱がすごかったということですね。
さらに加えて言うとファイナルファンタジーシリーズ自体、はじめての韓国進出となります。
日本のオンラインゲームメーカーさんも何社か韓国市場にチャレンジしているかと思いますが、ご存知の通り、難しい市場ではあります。仮に日本では知名度の無い企業さんでも「計画」と「情熱」を持ってくれていれば、そこにお願いしようと。そこが決め手です。
――韓国ではいつごろのリリースを予定していますか?
現時点では、2015年の春から夏にかけてCBTを実施します。韓国専用のデータセンターを作っていて、そこに繋いで頂いてCBTを行ってもらいます。
――個人的にはかなりの人がブースに来ている印象でしたが、ユーザーさんの反響はいかがですか
シリーズ通して韓国では展開したこともないですし、コンソールという市場がもともとないなので感覚は掴みにくいかな、と思っていたのですが、現在、グローバルサーバーに繋いで頂いているユーザーさんのコミュニティを中心に、正式サービスについてのユーザーさんの反応が伝わってきます。
あとは、Actoz Softの情熱がこのブースに詰まっていますね。1タイトル単体でこの規模のブースは、今回のG-STAR2014の中でも最大規模だと思います。『ファイナルファンタジー』シリーズの歴史展示から試遊、『FF14』ステージイベントの全てにおいて一丸となって準備をくれています。『新生FFXIV』というタイトルを紹介する一番最初のステップとしては、完璧なブース作りをしてくれました。それに比例して、ユーザーさんもエキサイティングしてくれ、盛り上がっていたかと思います。
――たしかに、ステージイベントはすごい盛り上がりでしたね。
「inven」という韓国で非常に有名なゲームメディアさんがあるのですが、今回出展している来年リリースタイトルの中で、ユーザー投票1位をとることができました。本当にありがたいです。期待してもらっている分、きちんとしたものをみなさまにはお届けしたいなと、改めて思っています。
――G-STAR2014はどのように感じていますか?
ここ最近、ソーシャルゲームタイトルの出展が多くPCタイトルの話をそこまで大きく聞きませんでしたが、NC SOFTさん、NEXONさん、SMILEGATEさんなどをはじめ会場全体から「本格的なPCゲームをもう一度ユーザーに届けよう!」という雰囲気をすごく感じました。
――最後にインサイド読者へのメッセージをお願いします
正式版がグローバルサービス開始してから1年経過しましたが、プレイヤーのみなさまのおかげで無事に過ごすことが出来ました。グローバル版は、最初の拡張ディスク「ヘブンズワード」を来年の春を目指して開発中です。年末にも、東京でファンフェスティバルを実施しますので、そのフェスティバルで発信される新しいFFXIVの情報にも期待してもらえればと。
また、まだプレイをしていない方は、14日間無料のフリートライアルを現在実施中ですので、ぜひエオルゼアの世界を触って頂きたいです。
――ありがとうございました。
ありがとうございました。
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本イベントでも大きな盛り上がりを見せた本タイトル。今後の日本での動きにも注目です。