名刀を「刀剣男士」と呼ばれる男性キャラクターに擬人化した刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞』は、キャラクターおよびシナリオを「ニトロプラス」が担当。その実績やユニークな切り口に注目が集まり、一時期はサーバー収容人数が上限に達するほどの過熱ぶりを見せました。また先日は、本作の人気をいち早く察知した河出書房新社が、昨年出版した文庫本「日本刀 妖しい魅力にハマる本」に『刀剣乱舞』プレイヤー向けの帯を作成し、こちらも話題を呼びました。
ですが、本作の人気が及ぼす影響は更に拡がりを見せており、各方面へと及んでいます。愛知県名古屋市にある徳川美術館は、「当館所蔵のある刀剣に関する問い合わせが急増している」と明かし、『刀剣乱舞』ファンの声に応えるべく「名物 鯰尾藤四郎」を2月10日から4月12日まで、常設展示1室において特別公開を決定。近隣にお住まいのプレイヤーは、足を伸ばしてみるのも一興です。
また、古今より伝わる80余振りの「名刀」の来歴や持ち主のエピソードを紹介する新紀元社の「名刀伝」は、あまりの人気ぶりのため品切れ状態に。現在、同社の通常重版基準の5倍に相当する部数を重版している最中です。
「名刀伝」品切れにつき、大変ご迷惑お掛けしております。鋭意重版作業進行中です。
重版部数は弊社通常重版冊数の5倍作ります!
ちゃんと皆様に行き渡るようにしますので、ご安心ください。
「こんなに作って大丈夫か?」
「やるなら今しかねぇ!」
新紀元社 (@Shinkigensha) 2015, 1月 30
@yumirishamo ありがとうございます!今盛り上がっているゲームとは別に、もともと十数年前に刊行された本ですので、日本刀に興味のある方には格好の入門書だと思います。
著者の牧秀彦先生は時代小説作家としてもご活躍中なので、作品と一緒に楽しまれてはいかがでしょうか。
新紀元社 (@Shinkigensha) 2015, 1月 31
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この「名刀伝」が出版されたのは2002年。およそ13年も前に出版された本の重版がこれだけ大規模に及ぶというのは、異例中の異例といっても過言ではないでしょう。
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さらに、長い歴史の中に登場した名刀92振りをビジュアルと文章で解説する別冊宝島の「日本刀」が、昨年発売された第1弾と合算し累計23万部を超える驚異の売れ行きを誇っています。この背景にも、『刀剣乱舞』人気が少なからず関わっていると見て間違いないでしょう。
ゲーム人気が様々な方面に波及している『刀剣乱舞』。正式サービスが開始されてからまだ一ヶ月も経っていない状況で、これだけの人気と注目を集めているのは驚くばかり。今後どれだけの発展を見せてくれるのか、先行きも非常に気になります。
『刀剣乱舞-ONLINE-』は正式サービス中。価格は、基本無料のアイテム課金制です。
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