
一通りプレイして感じたことは、「ブラウザ版をベースにアニメ演出を入れた」ということです。ブラウザ版では表現の都合で、あらゆる演出が簡易化されており、「動く艦娘」はプレイヤーの想像の域を出ませんでした。それがアニメ化により、実際に動く艦娘を見ることが出来るようになりました。
本作は、そんなアニメ演出を3DCGで表現しており、それをブラウザ版のシステムに落とし込みつつ、アーケードならではの操作性を加えた作品だといえます。では具体的にどうなのか、詳しく見て行きましょう。


初回プレイ時は、「吹雪」「叢雲」「漣」「電」「五月雨」の5人から最初の艦娘を選択。その後に提督名(プレイヤーネーム)を入力すると、選択した艦娘のカードが排出されます。このカードを筐体の読み取り口にセットすることで、ゲーム内に艦娘が登場。既に複数のカードを持っている場合は、デッキとしてまとめてセットします。
画面には提督室が映し出され、秘書艦娘のしぐさを3DCGで見ることができます。また、出撃するメンバーの選択や、艦娘たちのステータスを閲覧でき、PC版と同じパラメーターと装備枠を確認することができました。
本作は1プレイ100円という料金設定ではなく、100円でGPと呼ばれるポイントを購入します。このポイントを消費することで、「海図」から海域を選択して出撃することができます。なお、出撃に必要なGBは海域によって異なり、選択時に出現する主なアイテム情報が表示。クリアしていくと、選択できる海域が増えて行きます。

出撃すると、海域を「操舵輪」で自由に移動できるようになります。また、「船速レバー」で移動速度の調整も可能で、自分の手で艦娘たちを操作し、自由に策敵する楽しさを味わえます。
この2つのデバイスの操作感としては、アーケードらしく確りとした作りになっており、触った感覚や動かした反動が非常に心地よかったです。


画面には海域マップが表示され、アイテムが緑、敵艦隊が赤で表示。それらに接触すると、アイテムの取得や敵艦隊との砲撃戦が行われます。なお、GBは海域への出撃以外にも、1秒につき1GB消費していくため、GPの残量と相談して策敵する必要がありそうです。