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「空間を切り裂く」をテーマに、タッチパネルだけではなく空間も使って音楽を楽しむリズムアクションゲーム『CHUNITHM -チュウニズム-』。今回はJAEPO 2015の会場でのプレイレポートをお届けします。
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『CHUNITHM』で求められるアクションは、鍵盤のようなグラウンドスライダーと呼ばれるタッチパネルを使ったタップ・ホールド・スライドと、その上の空間を使ったエアーストリングスです。中でもエアーストリングスは、筐体の左右に付いたセンサーを利用し、手を振り上げる、空中に静止させる、空中で振り上げる──といったアクションが可能となりました。タッチパネルの上にさらにもう1つタッチパネルがあるような感じをイメージしてください。
これにより動きにバリエーションが出たのはもちろんですが、筐体がプレイヤーを囲うようなデザインになっていることもあって、音楽を身体全体で奏でているような一体感が生まれ、ゲームへの没入感をより強められていました。プレイしはじめのうちは少し気恥ずかしさもあったのですが、次第に手を振り上げるアクションが気持よくなってきて、全身を使って遊んでいる人も多く見られました。
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固定のボタンがない本作。ではどうやって難易度が調整させるのかというと、ノーツの大きさが自由自在に変わり、タッチパネルの分割数が変わることで難易度が上がります。具体的には、難易度の低いうちはですがノーツはタッチパネルの半分ぐらいの大きさ、難しくなってくると片手でホールドしながらタップしたり、タップする指とホールドする指があったり──と、どんどんノーツが小さくなり動きが複雑になっていきます。中でもホールドのマーカーは、氷の上を優雅に滑るスケーターのような曲線を描いて表示されるので、爽快感に加えて見た目の美しさも楽しむことができました。
リズムアクションゲームというと、自分で「あの曲のあの難易度をクリアしよう」という目標を設定してプレイをしますが、本作では曲をクリアするとプレイ結果に応じてすごろくのようなマップを進んでいき、目的地に到着すると「課題曲」が提示されます。これをクリアすると手に入るのが、プレイヤーのゲームプレイを有利に進める効果を発動する「キャラクター」。獲得することで様々なスキルを使用でき、難易度の高い曲でもクリアがしやすくなります。自分との戦いに終始していたリズムアクションゲームですが、この課題曲システムによって目標が提示され、キャラクターによるサポートシステムによって、初心者から上級者まで長く遊べるゲームになっていると感じました。
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収録されている楽曲は、J-POPからアニソン、ボーカロイドなど人気曲が目白押しで、今後も様々な作品とのコラボレーションも企画されているとのこと。同社のmaimaiとの連動も計画されているそうです。本格稼働となる2015年夏が待ち遠しくなる試遊となりました。
稼働時期は予定となっていますので、続報が待たれます。