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LARP(LARP,Live Action Role-Playing Game)とは、現実世界でゲームの登場人物となってフィールド内(建物や一定の敷地)を歩きまわり、会話や戦いなどを行いながらストーリーを楽しむ体験型ゲームのこと。日本では「ライブRPG」と呼ばれることもあります。
先日紹介したTRPGに影響を受け始まったゲームで、参加者の他に司会進行役が存在し、ファンタジーやSFといった世界観の中で遊びます。
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遊び方は様々で、世界観に合わせた衣装を纏いチャンバラ形式で戦ったりするロールプレイ(なりきり)重視のものから、普通の服のまま遊び、ダイスなどを使って行動の成否判定をして遊ぶ、リアル脱出ゲームのようなものなど、様々なスタイルがあります。
海外ではプレイヤーや遊べる場所が多く、『ぼくたちの奉仕活動』や『Kights of Baddassom(日本未公開)』といったコメディ映画内でネタになるなど知名度も上がってきている様子。
かなり大規模なイベントも開催されていますが、その中でも最近話題になったのがポーランドで行われる魔法学校ライブRPG「College of Wizardry」です。
「College of Wizardry(魔術大学)」はロールプレイ重視のスタイルのイベント。魔法学校の生徒や教職員になりきって、4日間学校で140名近い他の参加者と共同生活し、魔法学や薬草学といった授業に参加したり、校内に住まう魔法生物に出会ったりするのを楽しむゲームが行われます。
スケジュールはもちろんのこと、遊ぶ上での細かなルールや、魔法学校やその中のクラスの濃密な背景設定もしっかりと組まれているのも特徴。詳しい内容が気になる方はこちらのPDFファイルをご覧ください(英語)。
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なんといっても熱いのは、今回のイベントでの授業、食事、宿泊がすべて雰囲気たっぷりのポーランドの古城で行われるという点。本物の魔法学校感にあふれていて、ここで学べば魔法使いになれそうな説得力がありますね。
「College of Wizardry」は現在、クラウドファンディングサイト「IndieGoGo」のページで参加者と運営資金を募集中。投資への報酬は様々で、参加チケット以外にも、参加できない人に向けて授業の録画映像や精霊としての参加権などが用意されています。
LARPは気になるけどポーランドはちょっと遠いという方がきっと多いはずなので、日本でもLARPを楽しんでいる団体の1つとして「レイムーンLARP」を紹介しておきましょう。
「レイムーンLARP」は埼玉県入間市で活動する非営利個人サークルで、TRPG「ソードワールド」の世界観をベースにしたファンタジーLARPを行っている団体。世界観に合わせた衣装を着て、柔らかい素材でできたLARP用武器を使ったチャンバラ形式で戦闘を行うスタイルで遊んでいます。
本格的ながら、初心者も気軽に遊べるように、ドレスコードは緩めに設定。マント1枚でも参加が可能で、衣装のレンタルも行っているので、手ぶらの参加も可能とのこと。
中世ヨーロッパ風ファンタジーな装備で戦うとか、個人的にはかなり憧れてしまいますね。甲冑好きだけど置物にするのには躊躇して買えなかったという私のような人は、LARPという目的を得れば健やかな気持ちで買い集められるかもしれません。
詳しいルールや世界観設定、参加方法などはサークルのサイトにまとまっているので、LARPが気になる方はご覧下さい。