
2015年2月の北米市場規模総額は、年末商戦から一気にダウンした1月を経たものの、その1月の1.5倍の規模を回復しました。もちろん年末に比べれば30%程度の市場ではありますが、年末商戦後の静かな市場規模が定説の2月であるにも関わらずその定説を覆して活気づきました。後ほど解説しますが、ここには特に任天堂が大きく寄与した模様で、また、ソニーやマイクロソフトもハッピーな月であったと報じられています。
ハード売上を見てみると、前年2月にマークした3億4,520万ドルと比較しても今年の2月の結果は10%アップで非常に喜ばしい結果だったようです。ソフトの売上も好調で前年比7%アップの3億3,890万ドル。ペリフェラル/アクセサリーに関しては前年比8%アップの2億3,850万ドル。全面的に前年と比較すると市場が拡大している様子が見られます。
NPDの発表によると、2月のコンソール販売台数首位は1月に引き続きPS4とのこと、これでPS4は北米のみで700万台超を達成したことになります。Xbox Oneも大差なく660万台程度まで伸ばしてきています。
Xbox Oneは前月(1月度)比で84%増の台数を販売したこと、また、Xbox OneおよびXbox360によるXbox Liveでのゲーム売上は前年比400%をたたき出したことをマイクロソフトが発表しました。2強体制はしっかりキープされているようです。
Wii Uは前年比20%増との任天堂からの発表がありました。後述する3DSの販売台数は発表しているのにWii Uは台数を開示しないところも何か意図があるのでしょうか。
いずれにしてもソフトウェアパワーがすごいところが任天堂の特徴で『Super Smash Bros.』は相変わらず好調とのこと。これまで累計で150万本を売り上げ、Amiiboフィギュアは350万個を超える販売を記録しているそうです。
任天堂は、2015年2月に北米で一番売れたハードは3DSであると発表しました。これはNPDが発表した「PS4が首位」との報告と反するように思われましたが、NPDは「コンソール(家庭用ゲーム機)」はPS4が首位であり、3DSは「ハンドヘルド(携帯ゲーム機)」であるため分類しているとのこと。任天堂は3DSが2月単月で39万5千台を売り上げたとの発表を行いました。
前年比90%アップとのこと、ソフトのところで後述する『The Legend of Zelda: Majora's Mask 3D』の寄与が大きかったと言えましょう。やはりソフトがハードを牽引することをハードメーカーでありソフトメーカーである任天堂が証明したという実感です。

任天堂によるとNew 3DS XLがこの売上の源泉とのこと。実は任天堂は『The Legend of Zelda: Majora's Mask 3D』のスペシャルエディション版New 3DS XLを限定で北米および欧州でソフトの発売と同時に2月13日に発売していました。
欧州版では『The Legend of Zelda: Majora's Mask 3D』がプレ(事前)インストールされているのですが、北米版ではソフトは別途購入しなければならなかったとのこと。それでも発売日に即日完売だったようです。
それでは2015年2月度のソフトウェアランキングを見ていきましょう。