VRデバイスといえば先行のOculus Riftが知名度、コミュニティともに未だに根強いところですが、Oculus Riftの開発者版はどんな開発者であれ、どんなユーザーであれ、日本円にして3万円強の出費が必要なデバイスです。
ですがその一方で、ValveのフロントマネージャーDoug Lombardi氏が海外メディアars technicaのインタビューに「一部のゲーム開発者に当面の間は無償提供する」との回答を行い、話題になっています。同氏は「早ければ今週中にもより多くの情報とともに申し込みフォーラムを設置し、大小すべての開発者が利用できるようにする」と続けて述べており、出荷は今年の春頃を予定していると答えています。
それにともない、新たに更新されたSteamの「HTC Vive」のページでは小さく「HTC VIVE開発者版、今春登場」という文字に加えて、「開発者用キットには、ヘッドセット、2つのコントローラと、2つのベースステーション―新しいインタラクティブなVR体験を作り出すのに必要な全てが入っています。この春登場の開発者用キットに続き、消費者向けのハードウェアが2015年後期に登場します」との表記がされ、HTCの特別ページでは「開発者版をリクエストする」と表示。そちらをクリックすると「Viveの開発者版は開発者を選択するためにこの春から利用できるようになります」との文言が表示されるようになっています。
開発者にとって嬉しい発表となったところですが、具体的な開発者の選択基準や規模、無償提供の期間などについては述べておらず、依然として不明のままです。しかし、既に先行して「HTC Vive」を得ていると名前の明かされているスタジオといえば、『Aaaaaa! For The Awesome』のOwlchemy Labsや『Surgeon Simulator』や『I Am Bread』のBossa Studios、『The Room』のFireproof Games、『The Gallery』のCloudhead Gamesがあり、以前からVRに注力していたスタジオや、VRに特化したゲームデザインを持ったスタジオが多い印象を受けます。
続々と発表されるVRデバイスや、SONYの「Project Morpheus」の存在、対抗馬のOculus RiftのCTO・John Carmack氏が「HTC Vive」に手厳しく言及するなど、VR戦争とも呼べる熱はまだまだ先の見えない状況ですが、続報が分かり次第またお伝えいたします。
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