その結果、『キャンディークラッシュ』を有するKingが、SNSアプリも提供するLINEを除いた上で、ゲームパブリッシャーとして首位を維持していた『パズル&ドラゴンズ』を有するガンホー・オンライン・エンターテイメントを逆転し、2015年2月付けで全体の2位に、ゲームパブリッシャーとして首位になったことが明らかになりました。
■対象期間:2014年2月、2014年8月、2015年2月
■対象ユーザー:当該期間における「App Ape」のパネルユーザー25,000千~80,人000(月によって変動)
●デイリーアクティブユーザー(DAU)…そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
●DAU推定値…日本のスマートフォンAndroid利用人口を3240万人として算出
2014年2月から2015年2月まで半年ごとに、Google Play上の「ゲーム」カテゴリのアプリDAU上位50を、パブリッシャーごとに各アプリのDAUを合算し、ゲームアプリ・パブリッシャーDAU上位10を調査。
※アプリ名、開発者名などアプリに関する情報はGoogle Playの2015年2月28日時点までのものを参照しています。
※日本マクドナルドによる『スクラッチdeクーポン』はゲームカテゴリですが、クーポン獲得の手段として使用される特殊なアプリのためランキングから除外されています。
【ゲームアプリ・パブリッシャーDAUランキング】(2014年2月、2014年8月、2015年2月)
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【ゲームアプリ・パブリッシャー別DAU上位50アプリ該当個数】(2014年2月、2014年8月、2015年2月)
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このランキングで最も注目されるポイントは、『キャンディークラッシュ』で有名な英国ゲームアプリパブリッシャーのKing。2014年2月から2014年8月の期間に、DAU上位50ランクインアプリを1作品から5作品に増やし、外資系企業では最上位となる3位となり、今年2015年2月には、LINEを除いたゲームパブリッシャーとして首位を維持していた『パズル&ドラゴンズ』のガンホー・オンライン・エンターテイメントを逆転して、2位に浮上しました。
2014年4月に日本法人となるKing Japanオフィスを設立し、日本ユーザー向けにゲームのローカライズの強化や、TVCMの放映などを行い、新たなユーザーの獲得に成功したことが推測されます。また、2015年1月末に『キャンディークラッシュソーダ』がリリースされ、更にユーザー数を増加させた模様です。
年間を通じての首位は、SNSアプリでおなじみのLINE。SNSアプリが突出したインストール数とユーザー数となっていますが、ゲームアプリでも年間を通してDAU上位50に11~12の作品がランクインしており、他のゲームパブリッシャーを圧倒した結果となっています。
また、対照的に同じく長年SNSを展開してきたmixiが、ゲームアプリ『モンスターストライク』1作品で躍進。『モンスト』のアクティブユーザー数のみで、2014年8月には同年2月の9位から5位までランクアップ。TVCMの積極展開などで、2014年5月にはiOS向けのアプリを販売するApp Storeの売上ランキングで『パズル&ドラゴンズ」を抑えて首位になるなど、スマートフォンのOSを問わずに確実にユーザー数を伸ばしています。
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半年で大きく変動するスマートフォン向けアプリ市場。先日発表された任天堂とDeNAによるスマートフォン向けアプリの展開や、レベルファイブによる『妖怪ウォッチ』ブランドの投入など、今後もどのようにアクティブユーザーが変動していくのか注目です。