剣や盾を模したキーホルダー型玩具「ジャラ」は、3DSやスマートフォンと連動し、ゲーム内アイテムの獲得に関する影響を与えます。そして、対戦玩具「ベイブレード」の最新型となる「ベイブレードバースト」は、バトルの結果などのデータを書き込むことが可能。どちらも、NFCチップが新たな遊びの幅を広げてくれると期待を集めています。
「イナズマイレブン」や「妖怪ウォッチ」などに続く新たなクロスメディア展開として発表された「スナックワールド」は、ゲームやTVアニメ、マンガに玩具と、幅広いジャンルへの進出が予定されています。その「スナックワールド」のゲーム版と連動するタカラトミーのNFC玩具が、レベルファイブの発表会で明らかになった「ジャラ」です。
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「スナックワールド」のゲーム版は現在、3DSとスマートフォンへのリリースが決定。そして、これらのハードと連動する玩具「ジャラ」を、タカラトミーが販売します。この「ジャラ」は剣や盾などを模しており、見た目的にも少年心をくすぐります。そのため、バッグや携帯端末につける小物としても、チョイスされやすいデザインと言えるでしょう。
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つい持ち歩きたくなるこの「ジャラ」には、NFCチップが搭載されています。3DSやスマホに認識させることで、デザインされたアイテムが獲得できる可能性がある地図が手に入るなどのメリットが得られます。持ち歩いている「ジャラ」と同じ武器がゲーム内でゲットできるというのは、ユーザーにとって魅力的な点です。
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既に大きな関心が寄せられている「ジャラ」ですが、NFCを読み取るための端末への対応はハードによって様々です。New 3DS/LLは対応していますが、3DSの場合は別売りが予定されているNFCリーダーの購入が必須となります。またiPhone 6シリーズのNFC対応に関しては、全体的に厳しい状況下に置かれています。
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ベーゴマを現代風にアレンジした「ベイブレード」を更に進化させた「ベイブレードバースト」。名前にある通り、相手を「破壊」するギミックが搭載されており、これまで以上に激しいバトルを楽しむことができます。また「NFCチップの搭載」という進化も、見逃せないポイントです。
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「ベイブレードバースト」の本体にNFCチップが内蔵されており、店頭筐体との連動が予定されています。また、スマートフォンと連動する記録端末「ベイロガー」を使うことで、日々の練習や回転数、大会の参加・入賞結果などを記録することができます。この機能に関する詳細はまだ明かされていませんが、「ベイロガー」の登場により、タカラトミーが展開するNFCチップ内蔵玩具とスマートフォンとの連動が明確化されました。
先行して発表された「ジャラ」では、どのように連動させるのか、多くのユーザーがその点に注目していました。ですが、先日発表された「ベイブレードバースト」がその謎を解く鍵になるのかもしれません。「ベイロガー」にNFCチップとスマホを間接的に繋ぐ機能があるのならば、それと同等のシステムを活用することで、「ジャラ」とスマホを繋ぐことも不可能ではないからです。また仮に流用が利くものだとすれば、今後控えているかもしれない更なるNFCチップの展開を容易なものとすることでしょう。
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ゲーム業界でのNFCチップ展開といえば、任天堂の「amiibo」が国内では先陣を切っています。すでに特定のamiiboは売り切れが続出する人気を博しており、今年2月の発表では570万体を出荷。すでに大きな市場を築き上げつつあります。タカラトミーはどのような展開で、存在感を露わとしていくのでしょうか。今後の動向に注視していきましょう。
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