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左からKADOKAWA ライセンス事業部 MD事業部 担当部長 池田正道 グリーエンターテインメントプロダクツ 代表取締役社長 原田孝太 ホビージャパン ゲーム事業部長 一戸健史 |
2000年代に急速に成長したカードゲーム市場は成長が鈍化、2011年度をピークに3年連続で市場規模が縮小しています(調査会社メディアクリエイト調べ)。そこで各社が打ち出しているのがスマートフォンとの連携。『銀鍵のアルカディアトライブ』はそれを一歩先に進める提案をすると言います。
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右肩下がりとなっているカードゲーム市場 |
グリーが開発を担当するスマートフォンアプリを使うことで、カードのキャラクターが成長。自分好みにカスタマイズする要素が追加されます。また、従来のカードゲームが対面対戦での楽しさを追求していたのに対して、本作では全国のユーザーが3つの陣営に分かれて、個々の対戦結果によって陣取りゲームが行われます。これにより、ローカルでの対戦が全国規模のイベントに反映されていくことになります。
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スマートフォンアプリと連動することでカードゲームの楽しさを広げる |
カードゲームを遊ぶ場としては全国に約1000店あるカードゲームショップが中心になりますが、スマートフォンアプリが必須になるということで、お店のインフラ整備にも乗り出します。通信事業者のワイヤ・アンド・ワイヤレスと提携し、安価にカードゲームショップがインターネット環境を整えるサポートが行われます。
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インフラ整備から取り組む |
一方で課題となりそうなのはゲームルールの周知です。従来のカードゲームに加えて、スマートフォンアプリでの遊びが加わることで、深みは増しますが、複雑性も増します。ゲーム設計を担当したホビージャパンの一戸健史氏は「なるべくシンプルな設計にした」と話しましたが、その面白さを伝えるのは従来型のカードゲームと比べると高そうです。3社では7月から全国各地でイベントを実施し、周知を図っていく方針です。
カードゲームでは珍しく、3社では製作委員会を組成、足並みを揃えて展開を進めていきます。KADOKAWA ライセンス事業部 MD事業部の池田正道氏は「ショップの皆さんと協力して、厳しい市場を盛り上げていきたい」と語りました。カードゲームとスマートフォンで遊ぶ新提案、どのように受け入れられるでしょうか。