ゲームはマイクロソフトブースでプレイアブル出展されていました。魔物にさらわれたプリンセスを救出するため、戦士がダンジョンに挑戦するという設定です。グラフィックテイストは『ハッピーウォーズ』を踏襲しており、明るくコミカルな雰囲気を醸し出しています。
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さっそくプレイしてみました。ゲームはトップビュー視点で進行し、左スティックで移動、右スティックでカメラを回転。Xボタンで攻撃、AボタンとBボタンでスキル攻撃、Yボタンでチームスキルが発動します。他に移動+左トリガーでダッシュ、右トリガーでガード、方向ボタンでアイテム類を使用できます。LボタンとA・B・Yボタンの組み合わせで、各ボタンに割りふられたスキルの内容を変更することもできます。
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またオトモボットという支援キャラクターも登場しました。コンピュータで自動制御され、けっこう強力な攻撃をくりだしてくれます。このオトモボットをうまく使うのもゲームをうまく進めるコツのようです。
デモ版ということでポーションやアイテム類に余裕が持たせてあり、力押しでもサクサク進めていけました。画面に大量のキャラクターが登場するゴチャゴチャ感もゲームをうまく盛り上げています。しかし途中でアイテムを使いすぎた結果、ダンジョン最深部のボスキャラクターにはかなり苦戦することに。それでも最後は通常攻撃の連続で、なんとか撃破できました。
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終了後、同社代表の岳洋一氏にゲーム内容について伺いました。
―――画面に敵キャラクターがたくさん表示されるワラワラ感や、バサバサとなぎ倒していく爽快感が楽しかったです。
岳氏(以下略): カジュアルにわいわい盛り上がれるハック&スラッシュ系のアクションRPGです。4人まで同時にプレイできて、最大で敵味方200体が画面上に入り乱れます。マルチプレイにはXbox Liveゴールドメンバーシップが必要ですが、シングルプレイなら誰でも遊ぶことができます。
―――今回は戦士だけでしたが、キャラクタークラスは何がありますか?
最初は戦士・魔法使い・僧侶で、今後も追加予定です。戦士が盾でガードしながら、魔法使いが後衛で魔法攻撃を行い、僧侶が仲間の回復やサポートを行うというのが基本パターンになります。
―――戦士はXボタンで敵を攻撃するのが基本だと思いますが、魔法使いはどういった攻撃スタイルになりますか?
戦士は右トリガーで盾を構えますが、魔法使いは魔法ショットが放てます。また、いわゆる「ボム」的なスキルもたくさん存在します。後方から魔法ショットを放ちつつ、ここぞというところでスキルを発動させるのが基本ですね。火に弱い敵だと火柱、氷に弱い敵ならブリザードなど、状況に応じて魔法を使い分けるのがコツです。
―――僧侶はその中間ですか?
そうですね。接近戦もそこそこ強いのですが、仲間をサポートするための魔法が充実しています。僧侶に支援魔法をかけてもらうと、戦士もぐっと強くなります。チームに貢献したい人向けです。
―――ハック&スラッシュ系ということで、アイテム数はどれくらいですか?
約1000種類で、今後も追加予定です。冒険を通してキャラクターが成長すると、より強力なアイテムを装備できるようになります。
―――オトモボットというAI制御のキャラクターも登場しますね。
各キャラクターごとに3体まで冒険に連れていけます。そのためプレイヤーキャラクターが4名、オトモボットが12体で、最大16名のパーティになります。方向パッドの下キーを押すと攻撃スキルを発動させられます。
―――強力な味方になりそうですね。
はい。ダンジョンをクリアしていくごとに、さまざまなオトモボットを集めることができます。オトモボットは100種類くらい存在し、今後も追加予定です。それぞれに固有のスキルがあり、ダンジョンごとに相性があります。ダンジョン攻略のために相性のいいオトモボットを集め、ここ一番で強力なスキルを発動させてください。
―――Yボタンに割り振られた「チームスキル」は何ですか?
マルチプレイ時に協力して出せる必殺技のようなもので、『ハッピーウォーズ』から踏襲されているシステムです。『ハッピーダンジョン』ではオトモボットもあわせて最大8人まで一緒になってチームスキルを繰り出せます。
―――発動させるのに条件はありますか?
非常に強力なので発動の度にクールタイムがあり、連続できません。またキャラクターレベルとは別に、スキルレベルのようなものが設定されており、このレベルを上げなければ使えないようになっています。スキルレベルはダンジョンに入るごとにリセットされて、最大で5レベルまであります。ダンジョンを進むにつれてスキルレベルが上がっていき、次第に強力なスキルが繰り出せるようになるというわけです。
―――なるほど。
ちなみに、使用できるスキルは冒険のたびに異なります。どんなスキルが得られるかは毎回ランダムなので、挑戦するたびに攻略法が少しずつ変わることになります。
―――話は変わりますが、オトモボットも死ぬのですか?
はい。各々にヒットポイントが存在し、ゼロになると死んでしまいます。もちろん復活しますが、基本的には大事に育てていった方が良いですね。
―――画面上に大量のキャラクターが表示されることもあり、オトモボットのヒットポイントまで考慮しながら遊ぶのが大変そうですが、何か表示上の工夫はされていますか?
各キャラクターのヒットポイントメーターが常に表示されているので、僧侶役のプレイヤーはそれを見ながら、うまく支援してほしいですね。とはいえ、かなり慌ただしいゲームになることは間違いないでしょう。
―――ボイスチャットは使えますか?
はい、Xbox Oneの標準機能のものが使えます。またボイスマクロもあります。これは簡単な操作で定型文が吹き出し形式で表示されるもので、自動的に各国語で翻訳されます。海外のユーザーと一緒に遊ぶ時に便利です。
―――1回のプレイ時間はどれくらいですか?
15分から60分くらいで、平均すると30分くらいでしょうか。初心者ユーザーから廃人ゲーマーまで幅広い層に楽しんでもらえる設計にしています。
―――レベルマッチングで工夫はありますか?
同じくらいのレベルのキャラクターを自動的にマッチングする機能がありますし、レベル差が離れたパーティの場合、それぞれの差異を縮めるような機能もあります。そのため友人が先に進めてしまったので、一緒に楽しめない、といったようなことは起こらないようにしています。
―――他にマルチプレイで特徴はありますか?
オンラインとオフラインの双方でマルチプレイが楽しめ、オフラインでは画面分割になります。オンラインとオフラインを組み合わせて、家で二人で遊びながら、オンラインでもう二人がジョインするといったこともできますよ。もともとパーティスタイルのカジュアルなハック&スラッシュRPGとしてデザインしたので、そこはこだわったところです。
―――開発で一番大変だったのは何ですか?
さっきも言ったように最大で200体くらいのキャラクターが表示されるのですが、これがオンラインプレイでは完全同期で処理されています。アクション性を重視した結果そうなりました。これはけっこう大変でしたね。また運営を通して1-2ヶ月ごとに新しいミッションを追加していくので、拡張性が高い作りにする必要があったのもポイントでした。アイテムやグラフィックデータはもちろん、キャラクターAIなども後から追加できるように設計しています。
―――リリースはいつごろですか?
2016年のなるべく早い段階、できれば春のうちに出したいですね。世界同時リリースの予定です。
―――最後に読者にメッセージをお願いします。
みんなで楽しく盛り上がれるタイプのハック&スラッシュRPGをめざしています。リリースされたら、みんなでわいわい遊んでもらえると嬉しいです。
―――ありがとうございました。
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トイロジックの岳洋一社長 |