
18時30分の開演時間に合わせて、これから始まるマジカルな時間のプロローグだと言わんばかりのオープニング曲が流れ始めると、会場内のファンたちのボルテージは一気に最高潮へ。響き渡るファンの声援に応えるように登場したミクさんが歌いあげた記念すべき一曲目は「Tell Your World」。まさかの開幕テルユアぶっぱに会場内の様子はまさに「開幕からクライマックス」という言葉そのものでしたね。
詳細なセットリストは既に公開しているので、確認したい人は“「マジカルミライ 2015」初日ライブのセットリストをお届け”をご覧ください。

レンくんが「聖槍爆裂ボーイ」を熱唱し、リンちゃんが「ロストワンの号哭」を歌い上げる。その勢いのままリンレン曲「リモコン」という流れに目頭が熱くなり、思えわずうるッとました。そうか、君たち武道館に来たんやなっと。
開幕テルユアぶっぱで感動する間もなく受け入れていましたが、それからはもう事あるごとにうるうると目元が熱くなり、「Sweet Devil」「アンハッピーリフレイン」あたりまでは耐えられましたが、続いてやってきた「glow」によって涙腺がマッハで決壊。その曲は反則でしょう。

その後も怒涛の名曲パレードが繰り広げられ、ミクリンレンの3人が登場して歌い上げた「sake it!」からの「Packaged」、「ワールドイズマイン」、そしてラスト曲「ODDS&ENDS」への流れは涙なしに見届けることはできませんでした。
アンコールはミクさんが「Hand in Hand」、「39」を歌い上げ、ダブルアンコールの「ハジメテノオト」は会場内のファン全員で合唱。一体感に包まれたまま史上初、バーチャルアイドルによる日本武道館ライブは締めくくられました。


今回のライブで強く印象に残っているのは、まるで生きているかのようにミクさんたちがなめらかに動くこと。どこか実体感のようなものを観客に与えるモーションに仕上がっていたように思います。
もしかしたら会場の雰囲気にのまれていたからかもしれませんが、彼女たちのダンスはとてもキレの良い動きなのに、人間離れをしたようなものではなく、動き始めるときの予備動作や動きが終わるときの踏ん張りなど、生物ゆえに生じる“生っぽさ”すらも感じられました。
何気ない表情や仕草も魂がこもっているように感じられて、なんというか「奇跡」という名の何かを目撃にしているような感覚でした。
果たしてこれは私だけでしょうか?

デビューか8年。ついにミュージシャンたちの聖地である日本武道館のステージに立ったミクさん。初音ミク「マジカルミライ 2015」のライブは、9月5日も昼公演と夜公演の2回が予定されています。
すぐ隣の科学技術館では企画展が開催されており、こちらは9月6日まで開催されます。こちらの詳細なレポートも後ほどアップします。