「BEATWIZ」は楽曲を入力するだけで、その楽曲のテンポ(BPM=Beat Per Minute)やビート(拍子)、サビ(盛り上がり)などの情報を解析する楽曲解析ミドルウェア。特筆すべきはその速度で、5分の楽曲であれば約0.5秒で解析が完了するとのこと。また、どこで楽器が使われたも解析できるそう。開発を担当した増野宏之氏(同社 エンターテイメント事業推進室 室長)によれば「10年前は楽曲と同じだけの時間がかかっていた」というから驚きです。
音楽ゲームでも、予め用意された楽曲だけでなく、ユーザーが持っている音楽を使って遊びたいというニーズが寄せられているということで、「BEATWIZ」の高速の解析があれば、ユーザーが選択した楽曲を瞬時に解析してゲームに反映するような事も可能になります。発表されたばかりですが、既に顧客向けのアプローチは行っていて、複数の企業が感心を示しているそうです。
高速解析が可能なため、予め解析するだけでなく、音源からリアルタイムに解析を行うような事も可能だそう。例えばスマートフォンのマイクから音楽を取り入れて、それをゲームに反映したりすることもできそうです。
展示されていたビジュアライザーでは、テンポやビートの表示だけでなく、実際のゲームを意識して、女性のキャラクターに楽曲に合わせて躍らせる様子も確認できました。今後の音楽ゲームが楽しみになるミドルウェアですね。
編集部おすすめの記事
特集
ゲームビジネス アクセスランキング
-
自分のファンを大事にしたゲーム開発で劇的な広告収益を実現・・・『俺の農園と弁当屋』のAlchemister
-
ポケモンが現実世界と仮想世界を繋いでいく、20年目の挑戦・・・株式会社ポケモン代表取締役社長・石原恒和氏インタビュー
-
アークシステムワークスがアメリカ現地法人として「Arc System Works America, Inc.」を設立
-
任天堂経営方針説明会、要点チェック(8/8 17:00 update)
-
なぜ「アイカツ」のライブ映像は、ユーザーを魅了するのか…製作の裏側をサムライピクチャーズ谷口氏が語る
-
マリオファクトリー南柏店レポート
-
海外ゲーマーが選ぶゲームの悪役ベスト25−栄光のトップは一体だれ?