その勢いはゲーム業界にも及んでおり、爽快感はもちろんのこと再現度においても高い評価を受けている人気アクションシリーズの最新作『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』が、2016年2月4日に発売されます。
本編の連載終了から1年以上を経過させながらも、更なるナンバリングタイトルが登場。こういった状況は皆無でこそありませんが、珍しいことは間違いありません。それを実現可能としたのは、漫画「NARUTO -ナルト-」に寄せられる厚い支持とともに、『ナルティメットストーム』シリーズへの期待の高さもあることでしょう。
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発売まで約4ヶ月半ありますが、その魅力を一足先に味わえるプレイアブル出展が「東京ゲームショウ 2015」にて実施中。一般公開に先駆けて体験したので、率直な感触をレポートさせていただきます。
今回の出展では、13名のキャラクターから3人を選択し、3VS3のバトルが楽しめます。本作では、2本先取で勝利となる3ラウンド制。また1本取ったチームは体力が回復せず、反面負けたチームは体力が全快して次戦が開始されるので、勝負がもつれやすい形と言えるかもしれません。裏を返せば、1本取っても油断できない戦いが続き、緊張感を高めてくれます。
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まずは、操作キャラクターを切り替えられる新要素「リーダーチェンジ」を早速試してみました。単にリーダーを切り替えることもできますが、攻撃の最中に切り替えてコンボを継続させることもでき、「一人目コンボ→リーダーチェンジ→二人目コンボ→リーダーチェンジ→三人目コンボ」という連続攻撃は、手ごたえはもちろん見た目も楽しいばかり。
なお「リーダーチェンジ」は右側のアナログスティックの左右で切り替えるため、コンボ途中での切り替えも難しくはありませんでした。攻撃を繰り出すためにボタンを押しているので、「リーダーチェンジ」も何らかのボタンを押す操作だったとしたら、おそらく煩雑に感じていたと思います。
感覚的には「押す、押す、弾く、押す、押す・・・」という感じで、気軽にリーダーを切り替えてコンボを継続できます。ただしサポートゲージが回復しないとチェンジできないので、その点だけはご注意を。
また、「覚醒」にも新システムが搭載されたのは見逃せないポイント。体力が減ることで発動できる「覚醒」はリーダーが覚醒しますが、ストームゲージが溜まることで可能な「連携覚醒」は3人全員が同時に覚醒。「リーダーチェンジ」で切り替えるたびに覚醒したキャラクターが登場するというのは、なかなか圧巻な光景です。無論、その絶対的な火力は更に圧倒的でした。はい、食らった側です・・・。
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このほかにも、「装備破壊」や「属性効果」などの要素も体験・・・できるのはもちろんなんですが、プレイ中の率直な気持ちとしては、ひとつひとつの要素を分析できるような余裕はまるでなし。「おっ、やっ、うわぁ! ひゃ、うぼぁー!」と、冷静さとはまったく真逆な心境でした。激しい攻防を制するため押すボタンに力をこめるか、迫力あふれる演出に目を奪われるか、どちらにしてもぎゅっと詰まった数分間は、それだけ没頭した証だったのかもしれません。ちなみに勝負の結果は、ぐぅの音も出ないほどの完敗。ああ悔しいぃ!
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あまりに悔しかったので、別の機会にもう一度プレイさせていただき、新たに追加された“日向一族の合体奥義”を堪能させていただきました。気持ちよかった! 発動条件を整えるためには、それを意識した戦い方が必要な場面もありますが、それだけに繰り出した時の迫力は手ごたえ満点。新たな合体奥義はほかにもまだあるようなので、そちらにも期待が募ります。
興奮しきりの試遊プレイを改めて振り返ってみた中で、本作への個人的な感触を敢えて一言で表現するとすれば、「遊ぶとアニメが見たくなる」という一作でした。遊んで楽しいのはもちろんですが、豊かな表現で描かれるキャラクターの活躍ぶりを見ていると、彼らの物語を改めて辿りたくなる気持ちに駆られます。ですがおそらくアニメを見たら、今度は「『ナルティメットストーム4』が遊びたい!」と思ってしまう気がします。
今後プレイする方々が同じように感じるかは分かりませかんが、「NARUTO-ナルト-」および、『ナルティメットストーム』シリーズファンが、期待を寄せるにふさわしい一作に仕上がりそうな予感を覚えた試遊プレイでした。
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『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』は2016年2月4日発売予定。価格は7,600円(税抜)です。
(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
(C)劇場版NARUTO製作委員会2014
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.