今週はバンダイより発売されております「HG 1/144 ガンダムバルバトス」をご紹介。こちらは、TVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の1/144スケールプラモデルシリーズ「HG IBO」の記念すべき1体目となるガンプラです。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」は、先日MBS/TBS系列で放送がスタートした、「機動戦士ガンダム」のTVシリーズとしては14作目にあたる作品。TVアニメでのガンダムは「Gのレコンギスタ」ぶり。しかながら、どのシリーズにも属さないガンダムとしては、本作と同じく「MBS日5枠」で放送されていた「ガンダムAGE」以来およそ3年ぶりとなっています。
そんな「鉄血のオルフェンズ」の主人公機となるのが「ASW-G08 ガンダムバルバトス」なのです。バルバトスは、300年前の「厄祭戦」時代に造られた72機のガンダムフレーム搭載機のうちの1機で、ガンダムの名を冠する数少ないモビルスーツ。汎用性を重視した機体で、装備を換装することであらゆる環境に対応できるとされています。1話のラストでは圧倒的強さを誇る鮮烈なデビューを飾り、度肝を抜かれた方も多いのでは。
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今回、そのガンダムバルバトスが「HG IBO」レーベルで初ガンプラ化され、放送前日に発売となりました。ランナーはPCパーツを合わせて7枚構成。少ないパーツで最大限シンプルに設計されており、近年の主役機である「ガンダム G-セルフ」「ビルドバーニングガンダム」に比べても、ほぼ同ボリュームながら、組み立て易さは圧倒的でした。
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また、このバルバトス、HGのくせして(?)簡易的に内部フレームを再現しているのも大きな特徴のひとつ。従来、機械的な内部構造を表現したシリーズにマスターグレード(MG)や、リアルグレード(RG)などがありましたが、HGシリーズでは非常に稀。デザイン的にフレームが剥き出しの部分が多く、あくまで副産物的なものだとは思いますが、「組み立てる楽しさ」を演出するのに一役買っており非常に好印象。
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可動も、フレーム部分が多いために非常に広く設計されています。立膝なんかもはや当然。足首の円形パーツにより接地性もほぼ180度まで対応。特に肩はREVIVE版「RX-78-2 ガンダム」と同じく縦向きの引き出し方式となっており、いかり肩でカッコイイポーズをキメやすくなっています。
主な色分けも成型色でほぼ忠実に行われており、パチ組でも設定に近いイメージを楽しむことができました。他、肩や膝の特徴的な模様などの足りない色はホイルシールで補うことになります。もっとも、それでも足りない色はあり、肩のイエロー、バックパックのブラック部など、ワンポイントで塗装してやるとグッと完成度が増すと思います。
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付属品としては「メイス」「太刀」といった武器のほか、バルバトス第1形態を再現するためのコンパチパーツ、武器をバックパックにマウントするためのアタッチメントパーツ、後に発売される追加武装を懸架するためのアームパーツなどがセットされています。
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ビームライフルやサーベルなどを装備しない、「物理で殴る」系のガンダムということで装備品も独特な本キット。いい意味で泥臭く、また鉄臭ささが感じられる、近年の作品にしてはなかなかにユニークなガンダムとなっています。その分シンプルさが光るデザインで、装甲部が少なく、各部シリンダーといったフレーム部分が多く露出しており独特なラインを形作っています。それはガンプラにおいても健在で、メカ的な美しさと、作って遊ぶ楽しさを両立。今後、HG IBOシリーズではバルバトスの追加武装などがラインナップされており、まだまだ遊びの幅は広がること間違いなし。従来のガンプラファンはもちろん、「鉄血のオルフェンズ」からガンダムを見始めたという初心者の方にも是非作ってみてほしいキットとなっていました。オススメです!
「HG IBO 1/144 ガンダムバルバトス」は発売中。価格は1,080円(税込)です。
(C)創通・サンライズ・MBS
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
Twitter:@hibiki_magurepo