バス停を模したコーナーでは、ガラスとディスプレイを一体化させる「inforverre」技術が紹介。ガラスに直接ディスプレイを貼り合わせることで、省スペースとデザイン性を実現。さらに屋外に置かれることで心配される耐久性にも優れたものになります。さらにバス停の上部には太陽光パネルを設置。これも同社の技術で、太陽光パネルを細かく分割することで、発電しながら、ガラスの透明性を維持。採光を妨げない設計となっています。
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駅ホームを模したコーナー、キオスクを模したコーナーでは、ガラスにプロジェクターの映像を投影する透明ガラススクリーン「Glascene」が紹介(投影は前方から、後方からの両方ができるよう)。必要なときに、必要な場所だけに映像を投影、必要ない際には透明のまま、という両立をすることで利用シーンが広がりそうです。キオスクでは単に表示するだけでなく、タッチ操作でインタラクティブ性も追加されていました。
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太陽光パネルでは前述の細かく分割することで、透明性を維持する以外にも、丸くカットするものや、一般的に深い青以外の色にすることでデザイン性を入れていくなど幾つかのパターンが紹介されていました。当然、光を受ける面積や、吸収する能力で発電量が決まっていくため、加工することで発電量は下がってしまいますが、建物や周囲のデザインに違和感なく溶け込ませることで設置場所を増やし、結果として発電量を増やすということが出来そうです。
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デジタルサイネージが様々な場所に設置され、一般的なものとなってきましたが、我々の生活空間の中に数多存在するガラスが情報を伝える端末に変われば、そのインパクトは計り知れないものがありそうです。