ゲーム提供者が既定の表にデータを入稿するだけで会話を管理できるというシンプルな設計となっており、“Web開発に馴染みが薄い人でも、簡単に人工無脳をつくれる”ことを実証実験する取り組みとして登場したもの。1枚のカードに記されたイラストと不思議なストーリーを、脳内カレシと一緒に楽しむことができます。
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カードに記された不思議な物語は、イラストだけでは説明不足。何が起きたのかを解き明かすため、このストーリーについての質問を、あなたの言葉で脳内カレシへと投げかけます。質問は「はい」か「いいえ」で答えられるような形で、というルールに基づき、脳内彼氏と共に謎めく物語に向き合ってみてはいかがでしょうか。
■脳カレ×GAME
URL:http://atl.recruit-tech.co.jp/noukare_game/
■“自然対話に近い検索システム”へ応用目指す
本取り組みは、自然言語処理技術の研究を行うATLが、ゲームのデザインやシナリオ制作・海外ゲームのローカライズを行うグループSNE(以下、グループSNE)からの協力をうけ、実現しました。プレイヤーは、3月にATLがリリースした「脳内カレシ具現化計画」のキャラクター「脳内カレシ(脳カレ)」とチャットのような感覚で会話しながら、謎解きゲームを楽しむことが可能です。
本活動を通じて、例えば「“ユーザーからの入力に対して答えを用意していなかった割合”を一定以下に抑えるためには、どれくらいの返答パターン(検索結果)を用意すれば良いか?」など、“自然対話に近い形で情報検索を行えるシステム”の開発に向けたノウハウの収集を目指しています。
■すべての会話を一つの表で管理 ~“誰でもつくれる人工無脳”を実証実験~
本ゲームの最大の特徴は、プレイヤーからの自由なテキスト入力です。従来型の選択肢を選ばさせるゲームやキーワード単位での検索と違い、あたかも実際の人に話しかけるかのような形での入力を大前提としている点です。そのため、会話を擬似的に成立させるため、プレイヤーからの質問の履歴を利用し、会話の流れをコントロールできる仕組みを作りました。
具体的な管理スキームとしては、すべての会話を一つの表で管理できる技術を独自に開発。ゲーム提供者が、以下に記載したデータを入稿するだけでゲームを管理可能になりました。また、プレイヤーがゲーム中に「おかしい」と感じた会話内容についても随時、意見を募集。プレイヤーからの声を上記の管理表に反映することにより、簡単に会話を改善していく取り組みも行っています。
■研究開発機関 ATLにおける、人工無脳の取り組み ~サービス連携やオープンイノベーションに挑戦~
ATLはこれまで、自然言語処理や人工無脳の分野において、事業会社とのサービス連携や、オープンイノベーションによるBOT開発など、様々な取り組みを行ってきました。今回の取り組みでは、「自然対話調での情報検索システムを開発するための、ノウハウ収集」、「手軽に開発・管理可能な仕組みをサービス開発に取り入れることによる、“Web開発に馴染みが薄くても、簡単に人工無脳や関連サービスをつくれる”ことの実証」の2点を目指しています。
●自然言語処理でパン田一郎と会話
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LINEビジネスコネクトAPIを利用し、世界初のバイト探し会話型BOT「パン田一郎」のサービスを提供しています。会話中の文章や質問をコンピュータで解析できる自然言語処理技術により、“まるで中の人がいるかのような”コミュニケーションを実現しました。ユーザーは「パン田一郎」との会話を楽しみながら、『fromA navi』のバイト情報、バイトの際に役立つ情報を取得することが可能です。
●独自の会話BOT搭載のPepperが接客デビュー
ATLが独自に会話BOTを開発し、「Pepper」へ搭載。リクルート住まいカンパニーが運営するスーモカウンター店頭に接客担当として設置しました(一部店舗、期間限定で実施)。家族連れのお客様を対象に、サービス案内・未就学児向けゲームの提供・会話による接客等を通じて、家族全員が楽しめるサービスの実現を目指しています。
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