NIIのプロジェクトで研究開発しているAIの総称である「東ロボくん」は、ベネッセコーポレーションの協力のもと「2015年度進研模試 総合学力マーク模試・6月」を受験し、5教科8科目の合計得点511点(全国平均416.4点)、偏差値57.8を達成した。科目別偏差値では、数学IA64.0、数学IIB65.8、世界史B66.5と3科目で偏差値64以上を記録した。
これは、東京大学の合格偏差値には及ばないが、全私立大学の76%にあたる441大学、全国公立大学でも19%にあたる33大学で合格可能性80%以上の成績に相当するという。
数学は、富士通、名古屋大学とのチームが担当。数式処理のプログラム(ソルバ)の高速化や技術開発により、2014年度に比べ数IAで17.1ポイント、数IIBで13.9ポイントと偏差値を向上させた。今回の結果は、おもに数式の変形によるソルバのアルゴリズム高速化と、数列などに対応するソルバの新規開発によるもの。
世界史は日本ユニシスのチームが担当し、既存の自然言語処理の手法をセンター試験の世界史に適応した形で再定式化することで高得点を獲得。2014年度の偏差値56.1から、2015年度は66.5と大幅に上昇させた。日本ユニシスは、センター試験の世界史の観点から独自に定式化して解答を導き出す仕組みを実装することで、今回の成果を達成した。
「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトは2011年度に始まった。点数と偏差値により成果を定量的に評価することが可能な大学入試問題にAIが挑戦することで、「AIが人間に取って代わる可能性のある分野は何か」といった問題を考える際に、AIの進化の客観的なベンチマークを指し示すことを目的としている。
プロジェクトの具体的なベンチマークとしては、2016年までに大学入試センター試験で高得点をマークし、2021年には東京大学の入試を突破することを目標としている。
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