一見すると“シンプルなスポーツシューズ”といったデザインの「ShiftWear」ですが、表面には「電子ペーパー」が使用されており、自由にデザインを変えられるばかりか、アニメーションのような動的なデザインにも対応。デザインはスマートフォンからデザインすることができ、専用ストアでデザインを購入することも可能です。
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バッテリー部分には歩くだけで充電される「Walk-N-Charge Tech」という技術が使用されており、突如町中で無地のデザインに戻ってしまうという心配は必要ないそうです。また、動的なデザインのものを除き、一枚絵のような静的なデザインであれば、継続したバッテリー消費はないものとしています。
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防水性に関しては“完全防水”となっており、目指すレベルは洗濯機で丸洗いできるレベルとのこと。靴底は防弾ベストに利用されるケプラー素材を採用しており、非常に高い耐久性が期待できます。
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スケーターライクな「ShiftWear L1 Classic」が手に入るプランは150ドルからで、バスケットシューズライクなデザインの「ShiftWear M1 Classic」は250ドルとなっており、ネックの部分がより高くなった「ShiftWear H1 Classic」は350ドル。それぞれ一括購入する場合は600ドルで、それぞれブラック/レッド/グリーン/イエロー/ブルーの五色から選択でき、サイズ指定も可能です。
なお、表面全てがまんべんなくディスプレイになっているIndiegogo限定販売の「Limited Edition M1 Classic」も1000ドルから用意されています。
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以前より電子ペーパーによるシューズというアイデアはありましたが、どの製品も何故かコンセプトデザインの段階で留まっていました。本プロジェクトを進行しているHerscu & Goldsilver Incによれば、ディスプレイや充電技術などの大部分は数年前から存在しており、製品の成立にはさほど難しくなかったと述べていますが、同時にデザインとプラットフォームを両立させるソフトウェアの部分では“大半の労力を注いでいる”と難航している様子を伝えています。
そのため、製品自体のプロジェクトとしては非常に安定しており、手堅い印象を受けますが、出荷予定の2016年秋からは大きくずれ込むことは覚悟すべきかもしれません。なお、デザインを販売・購入が可能なプラットフォームはiOSとAndroidの他に、Windowsでの開発が進められています。